全話

ギルティクラウン

映研主人公が好きだったネットアイドルと出会い、輝きを求められ、同じ地平に立つことを決意し、昔の仲間に認められ、増長し、妬まれ、疎まれ、でもそばに居続けてくれて、そんな人を奪われて、初めて自分の力で輝きを放つ。 このまどろむような幼い表情の画…

妖狐×僕SS

伝え方がわからない少女が、コーヒーを誘って一緒に飲むまでの話かと思っていたのだが、最終話であっさり子作り一歩手前の飛躍をみせる。それは青年には既に伝わっていたから。 毎話繰り返される「どう自分の気持ちを伝えたらよいのかわからない」というモノロ…

BLACK★ROCK SHOOTER

この作品における物語はキャラクターが演じるのではなく、自身の感情を発する事で作られていく。酷く直接的で、感情的で、時に説明的で暴力的な、とても会話とは呼べない代物だった。 でも、その感情の発露が凄く羨ましく映った。心地良く感じた。

偽物語

[ おにいちゃんの真似から始まった正義の味方ごっこをする妹二人。第二次性徴の反抗期で微妙にそりが合わなくなっていた兄妹関係が、恋人ができた事によって少しずつ変わる。そういう物語とは程遠い、どこでもよくある話。 殻の中、檻の中、フレームの中、統…

ちはやふる

歌が詠まれ、札を取る。音が鳴り、絵が動く。この単純で強力な快楽を、実に様々な設定、構造、物語、演出で楽しませてもらった。これほど興奮したのは一体いつ以来だろうか。 アニメを観てきた理由は、この作品に出会うためだったと言っても過言ではない。

侵略!イカ娘!?

アニメーターがコンテ演出作監を担当したアニメというのはまず間違いなく面白いのだけれど、脚本・コンテ・演出という役職の並びが珍しく、そしてとても面白かった。満仲勧の可愛らしい、動きの面白さを味わえた。

真剣で私に恋しなさい!!

エロトークが楽しかった。ていうかイチャイチャしてたのが楽しかった。

C3 -シーキューブ

efで魅せた記号的な描写を突き詰めた【パーツ】による演出をふんだんに使い、かつ、CGによる超越と人間らしさを【構図】によって感じさせる手法に感動した。さながら本質と関係性の縮図のよう。

たまゆら

描かれた空間に気づき、体験し、評する。ARIAが観光惑星を舞台にしたパンフレットだったら、たまゆらはアルバムだ。切り取る範囲の差。少しだけ現実的で、少しだけ都合よく、美化されたもの。その手に届く感じが良く出ていた朗読劇の一枚。

僕は友達が少ない

助監督の喜多幡徹の視線で繋ぐ、キャラクターのin/outを露骨に描くギャグっぽいコンテワークが好きなので、部室描写は常に満足。露悪的なキツイやり取りがとてもコミカルなものになっていた。 OPで一番好きだった、窓際で佇むも明るく出迎えるロングヘアーの…

ベン・トー

純粋に楽しいを体験させてくれた作品だった。半額弁当を奪いあう本作品の結果は当然弁当で、真剣に、ありとあらゆる手段を用いて弁当を取り合い、その美味しさを語る解説に熱も入る。 でも本当に大切なことは、大勢の人と楽しく食べることだ。女性を魅力的に…

ましろ色シンフォニー

1話のヒロイン然としたキャラクターがある地点を境に傍観者へと転落し、他ヒロインが台頭するも、超越者同士が結ばれるというなかなか新鮮なドラマを体験させてもらった。 その様子をキャラクターの配置やフィルターで提示し、瞳の縁取りといった映像的な面…

THE IDOLM@STER

赤青黄とクリスマス回以降の色語り・背景語りが楽しかった。売れっ子星井美希とスポットライトに囲まれて混乱する天海春香。切り返しの自販機で白く照らされる本心吐露がまたえげつない。 あとアイマス処女奪われました。ベストわりとローテ。

UN-GO

UN-GOにおける暴くものは事件の真相ではなく、人間の本質である。名声や色欲や金銭欲といったものを経て、嫉妬や保身といった一番近いものをメタフィクションたっぷりに描いたこの3巻が一番好き。

輪るピングドラム

寓話的と散々言われているし、自分もバラエティー豊富な絵本的なビジュアルが面白かった。

境界線上のホライゾン

常に争いによって物事を決めるこの作品において、【争い】とは物理的な暴力とは限らないというのが面白かった。それぞれお互いの同意のもとであれば槍と踊りの異種格闘戦もあれば、弁論大会でも良い。 そして視聴者と制作者の間にもそれは言える。楽しませて…

青の祓魔師

友人とアマイモンの話しかしてないです。以降の展開については話題すら上がらない。

夏目友人帳 参

基本的には原作が面白いエピソードであればあるほど面白かったです。

快盗天使ツインエンジェル

こういうアニメは作画が良くないと破天荒な朝アニメに勝てないよね、積み重ね的な意味で。というわけで1話と12話が特に面白かったです。田村ゆかりと能登麻美子と釘宮理恵が一同に介して懐かしい深夜アニメっぽいのをやることに意味はあるのか、あったと思い…

ロウきゅーぶ!

どれだけ試合描写を濃密にしていても見てくれる人がいなければ意味が無い、これからのスポーツ作品はこれを目指すべきでしょう。典型的な深夜アニメのキャラクター造詣に、巧いアニメーターを配置してクオリティーを維持する。至極当たり前の製作方針でした…

バカとテストと召喚獣にっ

大沼心監督の2期目作品らしい突き放した演出で、軽くめまいがしつつ楽しんでいました。特に今まで以上に音声を加工したネタが豊富かつ軸にした映像作りに感心しました。

花咲くいろは

昼ドラだよ、昼ドラじゃないよ、朝ドラだよ。朝ドラじゃないよ、ドラマだよ。ドラマじゃないよ、アニメだよ。アニメじゃないよ、現場だよ。仕事すっっかぁあああああああああああ

BLOOD-C

人がいない、音のない世界で繰り返される無味乾燥で、無機質な、日常と非日常。そんな人々を世界を「守る」。そう紡がれる言葉は虚しく映る。しかしその意思の尊さは何一つ揺るぐこと無い。水樹奈々のEDのその凛とした姿に何度震えたことか。あぁ小夜、君のそ…

ダンタリアンの書架

写実的な背景を舞台にアニメのキャラをなじませた映像に高次と低次の同一存在、図書館、図書をモチーフにしたオムニバス形式と好きな要素満載です。 特筆すべきはコンテイメージボード、幻書デザインの安食佳。はなまる幼稚園の山本先生EDで振るわれた手腕が…

ゆるゆり

太田雅彦監督作のいわゆるシットコム映像作品で一本欲しいなーと思っていたのですが女の子だけの作品が出てきてちょうどいいなと。全話密室会話劇で突っ走ってくれればよかったのですが、案の定そんな事にはならなかったので原作から大好きだった【めだちたg…

異国迷路のクロワーゼ

がんばる東山奈央第2弾。当初はパリを舞台としたコーコーヤの音楽ワールドということでARIAのような空気を感じれればいいのかなと考えていましたが蓋を開けてみればおもいっきり他者との交流を描いたヒューマンドラマでした。 11話で今までの鍵となった対象…

セイクリッドセブン

石と意思をかけた基本骨子に台風・ピラミッド・デート・品評会・回想といった各話モチーフに仕込まれた音響、撮影、挿入歌、走る、破壊という技術。その最終回が力に飲まれた技術者。最期まで突っ走ってくれたうえに、【とりあえず終わり】と飛び越えていった時…

神のみぞ知るセカイII

一期OP:ゲームをしながら歩く 一期ED:クリアした女の子のあしあとで桂木桂馬を描く 二期OP:ゲームを持たないで前を向いて歩く 二期ED:ゲームの中にクリアした女の子が入っているが告白でゲームが消える 一期OPの映像にかぶせて締めるってのはやっぱり違うん…

C

最終的には金融版テイルズに仕立て上げてみんなリアルワールドで生きようぜ。

変ゼミ

原作が変態なほどアニメは自粛せざるをえないのでつまらなくなるのは自明だった。シリアス面は原作以上に演出が尖っていて面白くしようとしているのが伝わった。