2009秋アニメ新番組感想3

事前の知識だとマングローブの萌え路線アニメ。どうせオサレになるだろうと思っていたけれど終始変わらず。ただ他の深夜アニメとの差がわからなかったのもまた事実。
名門でなりたての女騎士の剣がソッコーで折れ、分不相応に”折れない剣”を何度も望むという空気の読めないキャラでありながら、刀鍛冶に=信念と認められているのが面白かった。そしてその刀鍛冶を敵の攻撃から身を呈して守る姿と、壊れない鎧というのはよく出来ている。冒頭から鎧の上からもはっきりとわかるたわわな乳の映像がやたら使われていて、なんだこの萌えアニメ!と思っていたので完全にやられた。
BGM、流行りじゃないとはいえ、テイルズオブエターニア(アニメ)の有澤孝紀のような場をコントロールするBGMの方がよかった。せっかくのファンタジーなのだから。ただ最近はOVAファンタジアでも空気系BGMであったし、今やっているSO4(ゲーム)なんかはデフォルトの音量が小さすぎてもはや鳴っているかもよくわからない。もう桜庭統を使わなければいいと思う。(ただゲームでそういう従来からのものを変えるリスクはわかる)

今期一番テンションが上がった。ただ他のアニメの第一話と違い、説明的なことを一切やらなくてすむから面白いのは当たり前かもしれない。
茶店BGMが一期では徹底して昭和歌謡だったのに対して今回はHERO(ヒーローになる時、それは今)=ロックで驚いた。画面もカメラワークが激しく芝居も激しくテンションの高い映像だった。脇毛を描いていい作品というだけでも価値があると思う。作画監督大田和寛のためかカヤが溺れてベッキーになっていてかわいかった。
実写の海映像のインサート、タイミングが上手い。やっぱりシャフトのカットのタイミングは素晴らしいと思う。

五分ぐらいしてキャラ紹介がはじまった。キャラは駅の擬人化で、名前が文字で出るところとその地域の名所を紹介するそのセンスに試聴継続できなかった。せっかく監督があの青い花の監督カサヰケンイチなのに。ちなみにコンテもカサヰ氏。アニメって総合芸術だからしょうがないとはいえ・・・

子供=矢島晶子レベルで沢城みゆきが用いられるようになったんだなぁ。といか神戸守が監督と思っていたら監修だった。というかぴえろだし、いくらなんでも神戸守のホラーテイストは見れないか。
妹を治すためにお金を稼がなければならないその仕事が、文字通り身も心も擦り減らすという物語の構造は好きなのだけれど、会話のテンポがかったるいし、世界観もあまり好きではない。そもそも原作浅田弘幸のファンタジーが前作I'llのイメージが強すぎて受け付けないという、深層意識レベルでの抵抗感(I'll一巻ぐらいしか読んだことないけど)で楽しめなかった。