化物語 第04話 〜文字が降ってくるED〜

本編はエピソードの真ん中だからいい感じの省コスト作品になっていた。まよいマイマイから急激に尾石さん的パロが目立ってきたかも。ぱにぽにのネタを画面内に仕込むのではなく、本編に入れ込む正統派なパロディ。
それよりも今回は板垣伸によるまよいマイマイ編OPと、とうとう完成したウエダハジメ×尾石達也のED。
板垣伸の八九寺がコスプレして動きまわるOPというのは、渡辺明夫キャラデザのせいか小麦ちゃんを思い出す。キャラクターの動かし方、極端に中抜きしたアニメーションは外部に任せたからこそだろう。歌の方向性から作られたアニメだとは思うけれど、本編と乖離しすぎてる気はする。が、エピソードごとに雰囲気を変えてきた点は評価したい。そもそもシャフトのOPなんて本編とあんまり関係ない場合が多いし。
それよりEDの話をしようぜ!

男女で星を見ているときの、女の子の気持ちの歌で、ウエダハジメの絵本ぽいタッチで女の子が手のひらを広げている。そこへスタッフクレジットが上から下へ星といっしょに流れ落ちてくる。尾石達也の作るOP/EDはクレジット込みでみないといけないけれど、これはもうその極致ではないかと。
この上から下の構図はef - a tale of melodies. 1話 を語る@流星、夜を切り裂いてのefOPで指摘している。個人的にはefは上から下以外にも右から左、左から右と様々な方向の動きが混ざっていて、早いカット、サビの浮遊感から現れては消えるという、消失のイメージの方が感じられる。敢えてefを持ってくる必要はなかったのかもしれないけれど、一応シャフトでは文字を上から下に流すという映像はやっていたということを示したくて持ってきた。
やってることはシンプルだと思う。メロ変更で色変更だとか、サビで一気に方向性が変わるところや、歌手の歌い上げるところで歌わせたり。そもそも星に合わせて上から下にクレジットを流すというのも単純なもの。でもそういう意味のわかりやすいことをきれいに見せることが出来ているのが素晴らしい。

              • -

イントロで映像で歌っている人・タイトル・TVsize89sec.2A(89秒で二番の歌詞Aメロからという意味かな?)と歌の情報を入れいたり、その後に止まっている街が横へと動き始め、曲が終わると同時に止まるという映像はミュージッククリップもしくはNHKみんなの歌のアニメーションを意識していそう。まるでEDのみで作品として成り立ち、完結してるかのようで、本編でとげとげしい戦場ヶ原ひたぎが本心を歌いあげるという意味で、EDが本心=本編という図式すら想起させる完成度の高いEDだと感じた。