ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 雑感

見ててとりあえず思いついたもののメモ
映像的

  • アスカで空中戦をやらせたのはTV版の対比だろうな。カメラワークなんかも特撮と納豆ミサイルと対比っぽいなぁとか。
  • 加持が連れてく海の浄化施設の青い海→降ってくる使徒の死がいの赤い血に沈む町の映像連鎖
  • 降ってくる使徒に追いつくためのアスリート走り、助走段階はCG臭がしてちゃちかった。そのあとエフェクトでマッハ突き抜けとか面白く、見ごたえがあった。
  • 初号機×ゼルエル戦の前に暴走とビーストをやったからどうなるかと思っていたら・・・S2機関の取り込みはバルディエルなのか?それともレイがS2機関的扱いなのか?
  • 一番面白かったのはバルディエル戦だった。なにあの女の戦い。あ〜男の戰いにかかってるんだ、今気づいたorz

キャラ

  • 加持の大人の都合に振り回される子供、マリの子供の都合に振り回される大人と、冒頭大量虐殺の二人はシンジとゲンドウのアスカの死(死んでない。”破”なら殺しとけばいいのに)のちまちましたやりとりにかかっていて面白い。
  • 加持とミサト親切すぎるだろ。シンジに。
  • アスカのイベントをきっちりバルディエル前に入れ込んだ手腕を評価、式波かわいいよ式波。
  • レイが完全にヒロイン化していた。序・破通しての展開が、エヴァを終えて憑き物が落ちた庵野がキューティーの頃(結婚報告の時か?)には浄化されていたと林原がいっていたけれど、フリクリ以降(カレカノはまだ若干・・・)のガイナックス王道主人公ヒロインな感じがした。

音楽

  • レイ主人公は挿入歌で過剰にアピール。悲しい時には明るい曲を。エヴァの基本。
  • ちょっとエヴァっぽくないBGMだとは思ったけれどカレカノだったか。

作品の立ち位置

  • 新規を破に期待していたけれど、再構築だった。ガジェットはほぼ同じ。それでああも映画尺に自然に再構築できるものだと感心する
  • 世間で絶賛されてる印象だったので意外だった。もっとアスカの件では拒否反応が出てもいいはずなのにと。いい意味で観客がすでに大人になったのかなと。
  • しかしバルディエル暴走は事前にCMで見たくなかったな。ドキドキできなかった。わかりきってた。今までエヴァを見たことがない人にとってアスカ死ぬよって言ってたのか?一瞬じゃわからんか、釣りか。
  • 設定を洗い直すなら確かにレイ×シンジ×ゲンドウが妥当だけれど、ヒロインにする必要性は感じないな。いやアスカとレイとシンジの三角関係からくるアスカの流れも素晴らしいし、もう一度乗るシンジのモチベーションとしても屈折してなくて、好ましいのだけれど。劇場版ヤシマの気持ち悪さを今回も感じた。
  • つまり劇場版という枠組みが見えすぎて気持ち悪いんだろうな、TV版に持ってかれている自分としては。
  • 最後のカオルの意味ありげなセリフ。「今度こそ救う」は今流行りのループ世界なのか?人類補完計画的な。そういう言葉遊び好きだからなぁ鶴巻監督と。フリクリ→トップ2みたいな。
  • そもそも並行世界はTV版とAir/まごころを、君に、神の視点・観測者としてシト新生の前半部分をやってるから(この辺り記憶違いか?)、ループは妥当なんだろうな。面白くない。