かしましを約一年ぶりに見返す1

一年ぶりという事で結構新鮮に見れる気がします。一話ずつ雑感をつらつらと書いて、その後過去の記事と比較していろいろ書こうと思ったりします。ここ最近(というか定期的に)かしまし関連でこのブログをチェックしてくださってる人がいるようで、楽しんでもらえればなぁという事で。あとtrue tearsやefといった恋愛物を見た自分がどう変わったかかも気になったので。

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第一話
の前に、スタジオ雲雀で監督中西伸彰というスタッフで恋愛物を、しかも12話+DVDで最終話という構成にしたもんだと改めて驚きます。キャラデザも岩佐とも子ですし、当時マイナーですよ?
そして第一話は最後にOPを流す壮大なアバン扱い。はずむが女の子になって始まるということですが、その間BGM一切なしとなかなかに意欲作です。
夜の色彩が若干黄緑がかっていて、幻想的な雰囲気なのがいいです。全体的に見やすいのが配慮されてるなぁと思います。

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第二話
かしましの面白さとはなんなのかについて考えると、登場人物の心の起伏をシーンで見ることができるという点だと思います。特に面白い作画、描写、レイアウトがある訳ではないんですが、解りやすい話作り、絵作りが自然と登場人物とリンクさせてくれるんだと思います。
二話はほぼ一貫してとまり視点で進んでいるので、女になったにもかかわらず、なんとも思っていないはずむに対してやきもきする気持ちがすんなりと見れます。とまり@田村ゆかりの声が男らしくて非常にかわいい。

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第三話
ギャグキャラの先生・ジャンプウ・宇宙仁・明日太と三人勢ぞろい。数を絞れば明日太にもう少し切り込めたんじゃないかと思います。
メインははずむとやす菜ですが、二人の気持ちのすれ違いなどはまだはっきりとは見えないですね。二人の距離がちょっとした違和感として残る感じではありますが。

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第四話
演出等は静止画できれいな絵を見せるような典型的な深夜萌アニメなんですが、作画で良いシーンがあってびっくりしました。とまりが階段を飛ばしんがら走るところです。
それは置いといてやす菜・とまり・はずむとそれぞれがようやく動き出すところで、序盤の山場の序章でもあります。演出面で席順や雨、傘とメタファの嵐で盛り上げてくれてます。他にも過去でやす菜が見ているシーンにははずむにも色が付いていない所が気になりました。
あとはずむがワンピースを喜ぶシーンに対して、昔は違和感があったんですが(いや今もありますが)「昔の男だった自分の感性」=「やすなへの恋心」の脱却を表わしてる気がします。そう考えれば女になったからとまりとくっつくという構図はわかりやすいように思えます。ただそれだと展開に対して作られた人格になるので、もっとはずむについて掘り下げてほしい気もしますが。