「紅」 第12話

最終回。つまり3700×6巻(1巻2話収録)で22000円で揃えれます。
最終回は自分にとって一番苦手なパターンである、キャラ性能(戦闘力だけじゃない、性格とか過程とか)を無視した冗長で説教くさい語りでした。
が、わりとそんなことはどうでもいいぐらい役者の力が強かったため、ぼろ泣き。タオルは投げませんでしたが。
そして最後の最後に一番見たかったシーンが出てくれて非常に嬉しいやら悲しいやら。蓮丈LOVE

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おいしいなぁという台詞。生活水準が違う、住む世界が違う、真九郎と九鳳院どちらがより良い環境か

このあたりは前回、真九郎がリンに一撃入れてたのが伏線かな

ここで真九郎が蓮丈を押し倒したんですけれど、邪魔すんじゃねぇと思ったのは自分だけじゃないと信じたい

真九郎が角に苦労していることに対して、紫は「同じだな」と。
このときの紫の同じだなというのは”奥の院を義務付けられた紫”ではなく、”一度外に出て世界を知った上で、奥の院に戻ることを選択した紫”だと思います。だからこそ”力を得ようとして角を埋め込んだ真九郎”が抗うモノと”同じだな”と。

敷居=家長の頭を踏んだ真九郎に対して、正す紫。
左の襖が破れ、空が見えるのは、これからの紫の行く末か。

ここで号泣。真九郎が邪魔したのは最後の最後にこれをもってくるためか。蒼樹に対しては絶望的な蓮丈ですが、今回のことを含め、アニメ版「紅」は紫と蓮丈(九鳳院)物語といっても過言ではないかも。

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このアニメを見てる人にとって本当に見たい最終回だったかは疑問ですが、自分にとっては一番見たいシーンが見れて、芝居も非常によかったので満足しています。
後半(ミュージカル以降)はプレスコの欠点である単調な作画が目立ちますが、こればっかりは一長一短でしょうがないと思います。ましてやOVAでなく1クールアニメでは健闘したと思います。きちんと戦闘では魅せましたし、一枚絵では、凝った構図もありましたし、重要な部分は細かく動かしましたし。それよりも声優の演技が非常によく、活き活きとした会話劇が作れたことのほうが大きいと思います。むしろそれこそがこのアニメの面白さだったのではないでしょうか。