シゴフミ


この二人の喧嘩を見てステルヴィアをもちろん思い出しました。
結局、佐藤竜雄監督で見たかったものをシゴフミで十分見れた気がしました。喧嘩してるシーンとかちょっと汚い人間描写とか。
構成として、目玉のフミカという存在と死んだ後出せる手紙であるシゴフミの設定が上手く活かされていたとは言い難い気はしますが。
それはそれでシゴフミとフミカは分けて楽しめばいいような気はします。
レイアウト的には今期一番面白いと思いました。凝った絵作りをしているなぁと。
話作りは珍しい構成でした。飛び降りやいじめや老人の孤独死といった現代的なものを、携帯や掲示板にからめつつ進んでいきます。そして事件の中心人物を焦点に進むものの、最終的にはフミカがシゴフミを渡すと描写的には深く入り込まずにそのまま番組が終わるという、ある意味客観的で投げっぱなしな展開でした。
シゴフミというどうにもならないものをもらう登場人物と同じ感覚に陥ったりしました(もちろんそれだけではないんですけれど)。
なんだか売れなさそうです。きっと売れない気がします。でもそれでも欲しかったりします。