かしまし 三つの展開1

いきなりかしまし?てかいまさら?てかラジオ批判は?というか更新毎日しろよ?
数々の疑問も何のその。まぁテレビは全て録画していたのでいつでものたもうことは出来たのですが、後二日でTVシリーズ分のDVDは揃うしねってことで。あとコミックスとCDドラマ等も夏にGETしたのさ〜はっはー
今日は小説と漫画とテレビの三つのメディアの差、ということで手短に(若干ネタばれ)
基本的には主人公大佛はずむが神泉やすなに恋をし、告白
しかしあえなく撃沈
傷心のはずむは近所の鹿縞山で宇宙船とドッカーン
女になってしまう
それを見て複雑な幼馴染来栖とまり、喜ぶやすな。
この三人が織り成すわけわかめな(’奇妙な’と読み替えてください)三角関係の物語

まぁこんな感じ。漫画はまだ続いていて、そして三巻の途中(アニメ以降の部分)から話しの流れが変わるため言及なしということで。一言だけ、やはしあかほりといったところ(いい意味でも悪い意味でも)
原作があかほり先生ということで、いつもみたいな漫画かというとそうではない。テーマは純愛。それを描くために設定をいろいろ重ねたということらしいです。いつものあかほり作品とは違いエロを抜いて、SFチックな設定もなるべく排除した形です。初めて読んだときは、本当にあかほり先生が話を考えたのか?設定だけで桂遊生丸さんが作っているのでは?という気もしたのですが、よくよく考えて見れば、MAZEだろうがSMだろうが、基本的にあかほりさんの描く愛は純愛であり、エロを抜いてやさしい話にすればあぁなるんではないかと思います。あと主人公はずむってかなり駄目で、実際いやな感じのするキャラクターだと思うんですよ。話の中にもけっこうどろどろした部分がありますし、あかほりさんは毒素と表現されてましたが・・・これを桂先生がうまく中和しているとおっしゃっていますが、そのとおりかと。
漫画は続いていますが、アニメ化を行うにあたって落としどころをつけなければいけません。漫画でも三巻の前半で三人の三角関係のバランスが上手くつりあうという、ゲームで言えば三人ENDが描かれており、そこまでをアニメ化するというのが通常の流れかと思います。けれど監督の中西伸彰さんと脚本家の花田十輝さんはそうしませんでした。当初設定や心理描写をさらっと流し、ひとまずの三角関係で楽しく遊ぶといった展開がかんがえられていたそうですが、原作のテーマをより深めた話に変更したとのことです。三人の心の苦悩・三角関係の形成までをより丁寧にドラマチックに描き、その結果三人はどう成長しどうなったかを、純愛を通して描かれおり、漫画とは異なるものとなっています。
小説はあかほりさんのお弟子さんの駒尾真子さんが書かれています。やはり文字はキャラクターの考えていること、心理をはっきり書くことが出来ます。三人が章毎に一人称で語るので、ストレートに三人の考えが表現されています。特に小説の大部分を占めるはずむ視点では、男が女に変わってしまったことで生じるさまざまな問題に対しての描写が非常に丁寧に描かれています。こちらも3人ENDですが、量の関係もあり漫画とは異なる展開を見せています。

以上三つのメディアで描かれているものをざっと挙げてみました。まずアニメか漫画を見て小説に入るのが吉だと思います。ただアニメはいわゆるあのね商法、蜜柑なのでおおらかな気持ちで見てください。
13話についてはこのかしましレビューシリーズの最後に語ろうかと思います。とりあえず明日は三つのメディア間の三人の関係について、以降キャラの考察、そして13話ということで。