ワイルドアームズ ザ フォースデトネイター

なにをいまさらと言われるかもしれませんが、たまたま古本屋で

を見つけたので購入してしまいました。好きなんですよ、エンターブレインの製作者インタビュー。なので今日のレビューはこちらです。

ワイルドアームズ第4作(リメイクを合わせると5作目)は、いままでのシステムを覆すものになっています。会話シーンは大峡和歌子さんの描いた絵で見せ、会話ウィンドウを表示することで、最近多い3Dキャラクターの動きを極力減らし、話のテンポをよくしていました。ワイルドアームズシリーズ特有の癖のある台詞回しは、ボイスのみでは十分伝わらないことから、テキストで見せている点で非常によかったと思います。他にも雑魚敵と戦わなくてすむシステム・レベルを上げずとも弱点を突くことで倒すことのできるボス・アクション性を重視したダンジョン・基本的に一本道の行程(基本的に一度通過した街には戻らない)というように、とにかく全てにおいてテンポよく進みます。クリアーだけなら30時間程度で済みました。しかし、決して浅い話というわけでなく、きちんとしたテーマに沿った物語であり、なるけみちこさんの音楽もあいまって十分満足のいく物語であった思います。もちろんワイルドアームズシリーズ定番の隠しボスも数多くいます。隠しボス自体はわりと簡単に倒せたのですが…最恐のあの○ギュ・オ・○ギュ○は、レベルMax・最強装備(ほぼ)といった状況でも勝つのには運が必要でした(強さで言うなら2nd並)。

ただ今までのワイルドアームズの特徴である、グッズを用いた試行錯誤のうえのダンジョン攻略・パズル性の強いミニゲームといったものが無く、そういった点で今回のシステムはワイルドアームズですべきだったのかという疑問点が残りました。これは、エンターブレインから出ているコンプリートガイドで、「今回のシリーズでアクション的なシステムの土台を作って、次回作でパズル的な仕掛けと融合させる」とトータルデザイナーである金子さんが述べていましたので、その点は次回作に期待しようと思います。