2013冬アニメアニソンメモ〜ED編〜

  • GJ部 ED1【I wish 〜ときめきの魔法〜】


没入度の高い背景深度のある画面、全ての音に同期するような単調でありながら多角的なアクション。そしてなにより楽しい音楽に笑顔という表情が良い。この映像の前では誰もが幼児退行を起こすように画面に釘付けになってリズムを取り続けるだろう。


赤と青に殺された。拡大作画でありながら新鮮味を与えるフレームの効果が抜群。


フレームに殺される第二弾。半分をクレジットのために黒で潰した前作EDを踏襲する作り。細田直人のEDがフィックスのカメラによる、フレーム外へと飛び出す奔放さだとしたら、及川啓のEDはファインダー通した彼女たちという魅力を納めたもの。


各話ごとのコーラス担当パートわけで毎回新鮮な気持ちになれるのは、本編にかかる前奏や、ピアノ伴奏の生々しさといった楽曲への誘導が巧みなため。走ったり、肩を押したりといった主観的なアクションが、努力する描写と相まって勇気づけられる。流れる汗に思わずタオルを掴みたくなる。


黒の額縁で個として描かれる彼ら彼女らだが、数枚の日常の写真が表出する。爆発のようなカットを挟み、星が回転し、線を描くように配置される5人という幾何学的な描写に反する、情感的な歌と表情が堪らない。


木枠や樹木といった隙間から覗く陽すら塗りつぶしてしまう雪。その雪を溶かし、赤い花を散らす少女の情念が凄まじい。
太陽や月を瞳と見立てた映像は数あれど、これほど眩さを伴うものを私は知らない。


糸電話という子供のようなコミュニケーションすら紐が絡んで上手くいかない。
教会の三角形のベルでふもとに立つしかない彼女たちが、羽ばたきを感じさせるカットを幾ら積んでも、水面に映る逆三角形に駆けていくというのが切ない。


楽曲のリズム関係無しに好き放題踊りはじめる女の子たちに対して、最後に一人で律儀にキメてしまうチャラ男くんの持っていく力が凄まじい。