2012夏アニメアニソンメモ〜OP編〜


このドアップの【振り返り】の繰り返し。誰もが皆良い表情を浮かべた振り返りの、訴えかける力の強さ。この表情が一体どういう意味を持つのか述べるのは愚問というものだろう。
楽しい時間はここにあって、それは必ず終わってしまうのだけれど、今はただ全力で、精一杯。


こちらの振り返りは典型的なバストショット。高精細な止め絵や、大量モブや天体CGなど、ゲーム的な技法がふんだんに用いられている。
サビのアクションパートでは特に顕著だが、とにかく全カットが前のカットと繋がっており、吸い込まれるように見入ってしまう。


5人1組であろうキャラクターたちが、一斉に揃うシーンではほぼ誰か1人が違うニュアンスで映っていて面白い。


OPにも関わらず躊躇なく変顔。そのくせやたらと格好いい冒頭の4人といった、テンションの高い映像が楽しい。統一感のない微妙なニュアンスで表情が次々と変化するのが、こんな顔も見せてくれるのねーと嬉しくなったり。


サウンドノベルの写真加工のような、絵画調のような背景に、中性ヨーロッパのような衣装の人物と妖精が廻る。背景ごとの色彩が独特で、装飾含めてある種ワンダーランドよう。
音楽ベタ合わせと見せかけてドラムとややずれている踊りが可笑しい。


境ホラって何と聞かれたらコレしかないというぐらい、タイトルの構図が徹底されている。後は皆様の創造にお任せします、以上。


画面を分割してそれぞれシンクロしながら走るシンメトリー映像。1-Way、2-Wayとカウントを刻みながら、他人や出来事を挟み、お互いが背を向けて走る姿は、終わりに向かって収束する。
画面を分割した映像はもっと流行って欲しいなぁと。
テイルズオブハーツOPについて 〜DSの縦2画面による演出まとめ〜@Daisukのよ〜わからへん!


とかくキャラクターに芝居をさせない。それでも地味ではない、OPたらしめる動きのある撮影処理の美しさ。
そんな中、一瞬表情を変える3人組センターの力強さにぐっとくる。サイド二人はサビでも結局風にたなびくぐらいしか動かない。ただ最後、曲の余韻で三人が横に並ぶときに、手を繋ぐ。何が大切かが伝わってきて、とても心地よい。