2012夏アニメアニソンメモ〜ED編〜


ももいろクローバーZ寿限無吉田兄弟津軽三味線の曲に、ひたすらアッパーなもの、描写を詰め込んでいく非常に濃い映像。
噺から落語家へ、曲の展開に即した映像作りが巧いなと。


この茶黄色配色にときめきを覚えた。のは置いといて、声の頼りない女性二人のボーカルで、キョロキョロと頼りない探偵姿。きょとんとした仕草や、無事捕まえた時の頬を赤く染める姿、逃げられてムキになる姿とそのどれもが愛おしい。


影の自分が現れてイチャイチャする姿に嫉妬する女の子が好きです。
視聴者に快楽を与える一番効果的な表現である、曲とベタ合わせ(ミッキーマーチング)の映像は巷にあふれているが、細かく微妙なラインの動きが洒落てて良い。そんなベタな演出は恥ずかしいので、気づく人だけ気づいたらいいのよ的な。


エンディング・アニメーション:白石慶子
白石慶子/KEIKO SHIRAISHI
卵のようにうずくまったわたしが立ち上がり、何もない道を歩くと生み出される造形物。いろとりどりのセカイ、しかし行き着く先は衰退と色が失われていく世界。
涙し、眠りに就いて終わる、絵本のような映像。


夢から覚めたばかりの軽やかなメロディーは、現実の色を取り戻した瞬間ノイズが混じる。
苦虫を噛み潰した表情。重く力強くなる声と共に、もう一度現実の色を視る。
ホワイトアウトする画面、コーラスが優しく包み、彼女は窓を開ける。


女性の裸体に囲まれてガッツポーズをかます少年が、自分のベッドで突っ伏した状態からバラを持って夜這いをかけるまで。
途中何度もインサートされる様々な美麗裸体に目もくれず、シリアスムードで臨む姿が本気でかっこ良い。


アニメ映像のマジック!キャラクターの動作はストップモーションだけれど、背景の幾何学模様はシームレスに流れていく。キャラクターが歩いているわけではないのに、二人組が、他の二人組と合流する不思議。
キャラクターの位置関係はバラバラなのに、一定リズムで切り替えていくカメラスピードが巧み。
とにかく緩急が抜群で【き み に】ハモリで3カットの止めの異質さが印象に残る。