デュラララ!! 〜バッカーノとどっちが面白いの?〜

どちらも成田良悟の群像劇を原作にしたアニメ。監督を始めシリーズ構成やキャラクターデザインといった主要スタッフが共通しているためつい比較してしまう。1930年のアメリカを舞台にした作品と現在の渋谷を舞台にした作品を同じ群像劇として捉えてしまう。もちろんマフィアとチーマーといった社会悪も共通しているけれど。というかOPがアクションつなぎにキャラクター紹介とまんまバッカーノ過ぎて比較するなと言うほうが間違いだろうと。
画面がバッカーノは全体的に暗すぎて(というかぼやけて)見えにくかったけれど、その点デュラララ!!はかなり見やすくなっている。街灯や室内灯といった強い光源が豊富なためかそのスタイリッシュな画面が作りやすいのかと思う。これだけ異なると画面印象で大きなアドバンテージが生まれるんじゃないかと。
で実際の内容だが、これはもう趣味としか言えない。時系列も何の脈絡もなく視点が変わる群像劇として抜群にぶっ飛んだバッカーノ。エピソード毎にキャラクターの焦点が変わり、神の視点のようなナレーションの介在で非常に丁寧に説明される群像劇のデュラララ!!
個人的には音響監督を音響演出として監督が兼任する作品は面白いという考えがあるので購入候補。