はじめの一歩 New Challenger 第22話〜第24話 〜漫画ボクシングを全力でアニメで行う〜

原作評判のいいホーク戦だけ見た。ろくすっぽ話を追ってないけれど(原作もTVも)非常に面白かった。
ボクシングアニメ自体を、考えながら見れる年に見たことがなかったから、けっこう新鮮だった。一瞬の間に喋りまくり。この辺り、ボクシングアニメに慣れていないとボクシングの映像=現実の試合をイメージしてしまうから違和感ある人は少なからず出てくるだろうなとか考えながら見ていた。
今回のシリーズで試合の回も見てはいたから傾向は知っていたけれど、ホーク戦ほど漫画ボクシングではなかった気がする。
ただ、だから面白くないというわけではないし、漫画読んでればいいやなんていうことも全く思わない。はじめの一歩は単行本で読んだことがないからわからないのだけれど、連載だととにかくテンポが悪い。いいところで次週というのがざらなのでとにかく盛り上がりにくい。
その点アニメは三話に分け、一話ごとに詰め込まれた目的が見えるので満足度が非常に高い。三話の中間に位置する23話に回想や思想を詰め込むことで作画的にも、見ている人にとっても理にかなった構成になっている。
絵作りもパンチの空気の流れをエフェクトでしっかり作り込んでいて、非常に原作の雰囲気を再現している。その上試合の流れをコントロールするカットコントロールが絶妙で非常に興奮する。この辺りは漫画のコマの大きさと関係しているんだろうなぁとか。
そしてなによりも原作とは違い色が付いていることが、演技が付いていることが、試合の迫力を決定づけている。原作を読み続けたことによる愛着、そして身についた作品観なんてものを持っていないTV視聴者に十分説得力を持たせてくれる。
とにかく原作の持つ漫画ボクシングをそのままアニメにしたような映像だった。しかしそこには原作の魅力を妥協なく全力でアニメへと昇華しようとする制作側の熱さの様なものを感じた。
なにが言いたいかというと 面 白 か っ た で す 。