夏目友人帳 第8話

夏目友人帳、毎話主人公とゲスト妖怪との心の交流を描く物語なのですが、6話から今回の8話まで非常に出来のいいストーリと絵作りのためついうるっとしてしまいました。
ただし、そのことに対して人間の限界というものも感じてしまいました。というのも主人公が今までと異なり、妖怪の心情に寄って行動しようとする部分や表情によって妖怪に対しても視聴者が引き込まれるようになっているのですが、どれも人間型の、しかもかわいい顔をしています。もちろんそういった風貌の妖怪に対して心を寄せてしまうのは、妖怪が見えて変人扱いを受けてきた孤独な高校生にはしかたのないことであり、とても自然なことなのはわかります。
しかし、こう、妖怪という異形なモノとの交流を描くものの、結局は人の形のものしか受け入れられない、もしくは惹かれてしまうというようにしか描けないということに対して人間の感性に限界を感じてしまいました。(もちろん夏目友人帳に限った話ではないです)
柚木涼香矢島晶子桑島法子の三人の演技は上手くて感動します。