その でっかい自分ルールを・・・

夏の陽射しの暑さがまだしみる季節。見習いウンディーネ三人組は練習練習ですって、今回のエピソードとあんまり関係ないよ。
今回の自分ルールは’学校からオレンジプラネットまで影だけ踏んで帰る’です。一回目は失敗してしまい、その結果冒頭の自分のミスを運が悪いの一言で片付けてしまうアリスはやはり14歳です。
2回目のチャレンジ。今回はうまくいきそうな気がして上機嫌になっていると、その横にはうれしそうなアテナさん。午後の予定が空いたからとアリスにテクテクついてくる。まぁ社長のせいでよろけるアリスを助けると、私の戦いなんです(戦いって鳥坂かおまいは!)他人の手助けは禁止だといわれてしまう。影のまったくない通りで、二頭身になるアリスと汗じとアテナ。ここはいいんじゃあ・・・影のところ以外は全部マグマなんです!じゃあ、とアテナは自分の体で影を作るが、世話を焼き続けるアテナを拒絶し、もう一度アテナに会う前からやり直す言って戻っていってしまう。過酷な状況を乗り越える・運を試すという、自分ルールを通そうとするあまり、せっかくの好意を全て否定してしまうアリス。
どうしてわたしなんかにかまうんだろう。一度戻ったアリスはまた影を踏んで進みながら考える。夕日がさしていた。なにこれ、かんたんすぎ、馬鹿みたい。影のまったくなかったあの場所は、しかし時間がたつことで何の障害もなく渡れる場所へとなっていた。喧嘩別れをしてまでやろうとした、’難しい通りを渡ること’という行為が非常にむなしく感じるアリス。そして最後の地点。これを超えるとオレンジプラネットというところ。たまたまゴンドラでそばにいたアテナ&灯里・藍華を横目に、ほとんど影もない場所を飛び跳ねながら進んでいく。つまずくアリスをカバーするようにアテナはとっさにゴンドラで影を作ってしまう。今日の午後予定が空いたといってずっとそばにいてくれたアテナ。そして困ったときに助けてくれたアテナ。そして、あれだけ拒否したにもかかわらず、またも助けてくれたアテナ。赤くなりながら言う、正義の味方ですか?正義の味方気取りなんですか。私はアリスちゃんの味方気取りなの。それとも他人だから手助け禁止?さらりというアテナ。他人じゃない。「新しいルールです。アテナ先輩は他人じゃないから手助けしてもらってもかまわないです。」
コッコロを初めて聴いたという二人。明るくなる曲と灯里。よく歌いますよねとアリスは気づく。暗くなりがちな自分のために歌ってくれていたことに、自分のためのカンツォーネと。
アテナ先輩は、いつだって味方だったんだ、そう、本当の私にとっての特別な味方。だからいつも見守ってくれる。助けてくれる。アリスはようやく気づきました。他人じゃないといわれて楽しそうに歌うアテナの横を、楽しそうに歩くアリス。その笑顔は今までに無いぐらい自然だった。そう、これからはきっと楽しそうなアテナの横を楽しそうに歩けるようになったことでしょう。

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自分ルールに左右されています。子供だと、たしかに自分ルール中にいろいろ言ってくる人が現れた場合うざったいかもしれませんね。けれど今回のエピソードでようやくアリスは自分がアテナに愛されていることに気づいたわけですか・・・う〜みゅ鈍い。まぁそこがアリスたるゆえんですが。
影を踏むためにピョンピョン飛び跳ねるアリスに対して「アリスちゃんが…はずんでた」「やっぱり、はずんでる」この灯里の台詞はかなりツボにはまりました。はずむって・・・
あと河井英里さんの持つ声の力にはまたも驚かされました。正直脱帽です。あれだけ歌で身震いをさせられる人はいないです。

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脚本と作画この両方が上質なものでした。今回は光と影の使い方がとても上手かったように感じます。建物や景色だけでなく人物の感情がよく表現されていました。作画のレベルは二期では一番高いと感じました。う〜んなんだか製作者サイドもアリス&アテナは好きなんでしょうねぇ。

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今回使用されたdueの曲