よく観返すアニメ「卒業式」まとめ

3月は冬クールのアニメが終わり、社会人にとって異動もあったりと「別れ」や「節目」の季節だ。そんな時期ということもあって無性に「卒業」が描かれるアニメが観たくなる。特に濃密な「卒業式」が描かれるアニメは良く観返しているので、備忘録代わりに纏めてみた。


卒業式要素:部室での挨拶・歌「ユメのなかノわたしのユメ(ED)」
転入した際は馴染めずに叫び出すほど苦しんでいたはずが、気づけば慈しむようにして卒業式を迎える。そんな閉鎖的な社会の酸いも甘いも全て詰まった珠玉のエピソード。


卒業式要素:送辞・答辞・歌「校歌」「君が夢を連れてきた(ED)」「今日の日はさようなら」
アバン以外まるごとが式で、作中のエピソードを交えて各キャラクターに宛てた、7分にも及ぶ答辞が圧巻。浮いている生徒が会場に入れないという構図は真に迫っており、これ以上ないぐらい卒業式。


卒業式要素:答辞・門での挨拶
大勢の中グループで集まってガヤガヤするのが苦手ということで、コンクールの度にそんな光景を見せつけてきた本作の別れのやりとりは、人目を避けてしめやかに行われた。
雪の降る中の告白という美しいシチュエーションは要所要所に入る独白と相まって、とてつもなく大切なモノを聞かせてもらったという気持ちに。


卒業式要素:証書授与・答辞・クラスでの挨拶・部室での挨拶・歌「見よ、勇者は帰る」「天使にふれたよ!」
式自体は短いが、様々な場所で行われる挨拶や視点から卒業式の日が描かれる。教師に渡す色紙の異様なまでの書込みからも伝わってくる、この日に浮かべるだろう感情をこれでもかと言うぐらい詰め込んだ複雑な表情が素晴らしい。


卒業式要素:証書授与・送辞・歌「仰げば尊し」・門での挨拶・記念撮影
粛々と進行する式、ポツポツと浮かぶ思い出、すすり泣く声、ピアノBGM、静寂に響くマイクの音。これを観るだけで卒業式を追体験できてしまう完成度。
シリーズ途中に卒業する側の視点で式を描くというトリッキーな構成で、だからこそ代替わりの儀式として忘れる事ができない映像になったのだろう。