ピンポン


コマ割りのような画面分割が多用される映像で、そのリズムが心地よかったです。
画面分割でキャラクターを描いた場合、分割された画面で占める割合は増えますが、TV画面から見ると小さくなります。卓球というおそらく最小の球技に人生をかける青年達の物語にとって、これほど最適な画面はないでしょう。
単調で軽いピンポンの音が鳴り響く中、自問自答を繰り返すように増えるコマ割りが心地よいというのは耳が痛い話です。どこかで聞いたことがあるという鼻歌は優しくとも、視聴者にとっては変な歌で、決して視聴者のものではありません。
厳しい現実を突きつけられましたが、この快楽を知っているから我々はアニメを観続けるのだという思いを強くしました。