2013夏アニメアニソンメモ〜ED編〜


プロ顔負けのダンスでもミュージカルでもない等身大の映像。楽しかった日々に心躍り歌い出す、そんなニュアンス。


【素晴らしいゲームデモ・OPを探すきっかけ、手がかりになればいいな】
モーショングラフィックス系の映像についてTVアニメは一歩遅れていると感じていたが、レイヤーを変えてダイナミックな動きとちまちました動きを同時に魅せてくれる、久々に凄いものが出てきたなと。


いろいろな人に「ビャーという映像」という説明で通じるインパクト大の映像。平面的な彼女たちがサビに向かって立体的に盛り上がっていく。「フーー!」と一番強いところで急加速するのが快感。


とにかく可愛い。色々なタッチで描かれる彼女たち。その全てが柔らかく、誰をも包み込む愛を感じる。


とにかく儚い。外界と断絶するように描かれるアトリエ。その硬さに、誰の手にも触れさせない欲を感じる。


この表情でEDを作れる懐の広さ。本当に楽しそうで、観てるこちらもほっこりする。


ハサミで犬を断つ動物愛護団体も真っ青な映像だが、がっつりレイアウトを取った犬をハサミで脚色するというのは、モノではなく、相手として捉えているとも言えなくはないだろうか。


都合の良い情報を選択できるスマートフォンと、そこに映る孤独に耐え切れない声が、今一人で画面を見ているであろう視聴者の胸を打つ。


2次元上の存在である彼ら彼女らが静止する姿は壁と何ら変わらない。壁から飛び出し、空中アクションを取ることで生を実感する。止まったような巨人との対比が絶妙。


感情をそのまま形にしたようなフィルム。様々な情景の中、ひどく物憂げな表情を浮かべるカットは繰り返される。その感情とは少しそぐわないオレンジは、次の少年の潤んだ瞳にかかる。大切な場面だからこその丁寧さ。