氷菓


ミステリー小説とは誰がため。
省力主義の少年と、ひょうひょうとした少年と、一所懸命の少女と、好奇心旺盛な少女という古典部の4人が、日常の何気ない疑問に対して、埋もれていた事象を拾い上げ、推論を組み立てる。どれも省力主義の少年の目線で淡々と語られてはいるが、視聴者から見るとその無駄なカロリー消費はどう見ても青春だ。
【武本康弘監督は『〈古典部〉シリーズ』をどう『氷菓』したのか】原作通りと評される京アニの矜持を垣間見た。