2012春アニメアニソンメモ〜OP編〜

  • ファイ・ブレイン


英字と数字の奔流が中学生のシャツのデザインっぽい。
止めの対峙レイアウトが、指パッチン→風→コイントス→走り出すといった始動のイメージに切り替わる。
振り向き→時間停止からの陰陽カメラワークや冒頭と終盤のΦ・ブレインマークといったモチーフが徹底されている中、純粋なPANの線画空想シーンが印象深い。


1クール目の映像にセピア調の処理を施した再編集フィルム。スタッフクレジットのインアウト手法も合わさって映画メソッドのオープニングに。
キャラクターのアクションで高速に繋いだ映像は観ている者を魅了する。


エコーにドラムやトランペットといった楽器の定位が抜群のリミックスとなっていて、非常に立体感のある楽曲。
底抜けに明るい爽やかな音楽に、テンポよく同期する演奏アクション。各人がおもいおもいに浮かべた情景に楽譜が重なり、混迷を極めていく。
セッションが進むにつれ、表情が揃い、突き抜けるような青空によって解放される。伸びやかな余韻にあって、先頭を切る金管の表情もまた暖かい。


生きててごめんなさい。
でも死にません、なぜならばっ


【ポップ(名・形動)】@デジタル大辞泉

1 大衆向きであるさま。また、時代に合ってしゃれているさま。「―なファッション」
ポップアートの。ポップアート風の。「―な感覚の色彩」「―な映像」
3 ポップス。また、ポップス調であるさま。「―な旋律」

それとは別に
【ポップ】@デジタル大辞泉

多く複合語の形で用い、はじけること、飛び出ること、の意を表す。

いろいろなキャラクターが小洒落たデザインをバックに、ダサい踊りを色々な表情で踊っている。楽しそうで、つい体が動き出しそうになる。


手や足のアップ、街並み、ロングの後ろ姿、澱のような水中に現れるドレスの女性といったように、キャラクターを排した映像。全てが象徴で、偶像。
視聴者の感情に訴えかける光の明滅が痛い。