アニメOP雑感1


伸びのあるしかしどこか盛り上がりがつかめない歌で、映像もやりたいシーンはあるけれど繋がらないというか、大きな山がないというか、不思議な感覚。エスカ起動→夕陽の長回し→青空の竜は直感的なインパクトが


新房成分少なめの部類と思っていたけど改めて見るとかなり濃かった。キャラクターに騙されていた。トリッキーな映像が続くけれど基本"何か"を通して見ており、繰り返し目玉模様の何かのカットが挿入されているのが特徴的。


高村和宏のキャラデザはまほろ→この醜くもで決定的に苦手意識が。あと当時のシャフトのベタ彩色は割と苦手(ぽぽたんとかも)。最後のおざなりなキャラ紹介とか吉成曜のダークヒーローとかもう色々とダメな部分もあるが、赤と青の対比・レイアウト・作画と細かい部分で情緒を感じてしまう。

  • 超起動伝説ダイナギガ


ハンディーカム、ロボット内部、モチーフ連鎖、カットのアクション繋ぎ、映り込み、モノトーン(一部彩色)、景色の点描、反復、カメラ固定、歌詞と映像を合わせる、ハーモニー、背動など。これを見るといつも皮肉に感じる。


一枚絵がはいったり星型フレームの顔がフラッシュぽくインサートされたりと美少女ゲームっぽい画面作りだが、そういった画面を何十にも重ねていてむしろ新鮮。テンポも異様に早い。


AメロのギターカッティングとかBメロのテクノとか音楽もかっこいいのだけれど映像も凄い。緊張と解放、詰めタメ、冒頭のパターンの異なるネオン調の色彩、ロングで家を映したタイトル、リビングで後ろ姿の家族とか見所盛りだくさん


4:3の画面はいいなぁと。オブジェクトの部分アップでデザイン調の色彩とレイアウトの映像が続くのだけれど、ワイドだとこのインパクトは出ない。


フレームとか表情のカタルシスとか伝聞とかもあるけれど岡崎律子の歌が一番効く。でもipodでもよく聞くからやっぱり相乗効果。


あぁ今日も花畑で一人立ったり回ったりして戯れるピンク髪のキャラが可愛いと和んでいたが、そんな女子は現実にはどこにもいないことを思い出した


黒髪に赤い目というビジュアルをフィーチャーした作りが良い。さくらんぼ→ビー玉、金魚と赤いモチーフに金魚鉢といった曲面から青い目のアップ、くるくる廻る赤い傘に車輪とイメージのつながるモチーフの連続に静かな興奮を覚える。歌も同じような感情の想起を促していて、相乗効果。


テロップの色が地味なせいか気づかなかったけれど出し方と消し方かなりこだわっている。キャラの登場タイミングとかなりシンクロさせている。ジーベックらしいCGとか考えるとかなり面白い。パピヨンの鱗粉とかこだわっているし