2010春アニメアニソンメモ

OP


キャラ紹介、仲良さそうな風景(しぐさ)、バンド風景、CG、これでもかというぐらいの密度の濃さが歌詞の空耳具合と相まってとても良い味。キャラ紹介も細かく動かしたり、写真レイアウトから人に紹介したりと凝っていて良い。


エロゲのフラッシュっぽいキャラ紹介やスタッフクレジットと苦手なところも多いけれどCGと作画のコラボ具合、放映予定の内容のダイジェストといったテンションの挙がる部分も。
実際の空とピアノに映った空とが左右別に高速で流れるインパクトが生理的に興奮する。


テディベアな構図や(ウテナ的でない)花のフレームが女性らしい。山本沙代という外部のコンテというのはシャフトだと珍しいのだけれどきっちりシャフトOPになるのは色彩設計や原画の線といったところか。
シリーズディレクター宮本幸裕がどこまで関わっているのかわからないけれど、同じやくしまるえつこが歌うの夏のあらし二期の水の中に沈むOPを踏襲した作りはらしいなと。


現代アート、紙メディアのようなイメージが続く映像。化物語尾石達也)の系譜に見える。


キャラ紹介も早回しでやればらしさが消えていい感じ。イントロでさっさとこなす感じが素敵で、後は止めはねの効いたリズムをとる芝居でキャラを見せることに終始出来している。
スタッフクレジットが一種の装置として扱われているのが良い。人物と同じように影もあるしキャラの踏み台になったりもする。デザイン調の壁(イメージBG)にキャラが立ってライトがフラットに当たる映像が印象的。キャラの等身が高くリアルよりのデザインなのにどこか記号的。これは作風にも通じるよなぁと。

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ED


音楽に合わせた過剰な芝居やセックスアピールが実にプロモらしい。肩出しの衣装は好きすぎて思わず澪派に転びそうになる。いやもともと澪好きだけど…歌が終わった後のメロディーだけの状態で映像を作っていて変わった事するなと思った。これもプロモっぽい。


OPや本編でも用いているが、ピントをずらした平面の画像を並べ、奥行きを出すレイヤー構造をとっているのが特徴的。作品の古いノリ(80年代とか90年代のエロバカコメディー)が学生時代という過去のフォトフレームを意識したのかなとか。加えて実写&CG&フレーム内フレームと急に難しいことをするところが変な深みをw


音楽のリズムに合わせて部屋の見取り図がデザイン的に増殖・変化していく生理的なもの。WMPなどのビジュアルエフェクトみたいな映像だがここまで幾何学的だと気持ちよさはあるもののただそれだけ。


キャラクターも圧倒的に多く全部見せるのも大変だろうと思っていたら、ちびキャラのデザインをタイミングよく出すという事にのみ特化させる潔さ。ぱにぽにEDもそんな感じだった。音楽のリズムに合わせてという大沼イズム。恋姫はそこまで記号化してなくて音楽のテンションに合わせて芝居も混ぜているのが好印象。小難しいことをいったけど歌が楽しい。だからリズムに載せてキャラ出しとちょっとした芝居だけで充分満足できる。