とある科学の超電磁砲 第23話 〜レベル0からの出発〜

まさかの感動路線から熱い方向性へ。ここまでのカタルシスを涙に持ってこない辺りが禁書目録シリーズなのかなとか。佐天さんファンとしてはここまで溜めたものをもっとアピールして欲しかったけれど。
やっぱり22話の完成度が高すぎる。今回のエピソードを完全に説明しきっている。

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子供っぽく泣くだけの初春、大人のフリしてわかったような態度を取っていても何もわかってない黒子、子供を見逃してクリスティーナを倒すことで頭がいっぱいの視野狭窄の美琴、どれだけ虐げられても関係の維持を努める佐天さん(佐天さんだけさん付け)。キャラが全然ブレない。成長するのではなく気づくだけ。でもそれがとても大事なこと。多分佐天さんだけきちんと気づいてる。禁書で出る初春や黒子はまだ気づかないし、美琴は今回気づいた。

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美琴が嫌われるというのにレベル5にかさきて傲慢というのが挙げられるけれど、今回サラッと触れられてよかった。美琴はレベル0になっても困難に立ち向かうことを証明した。だから一人で立ち向かうのは間違いだと佐天さんに指摘される。
ここで無能力から上条を意識すれば説教だろうけれど、個人的にはこの4人はグループとか友達なので、指摘がいいと思う。そもそも中学生の学年差にレベル差と思いっきり美琴と佐天さんには明確な差があって、加えて引け目もある。いびつなグループという中で佐天さんは自己に向けてでしか意見を言えなかった。それがここに来て美琴が自分と同じ女子中学生と気づいた。
レベルヒエラルキー(という問題点)はあくまで維持しつつ、レベル・能力なんて関係ないんですよに落ち着かせている。ただ重要なのが、個々のスキルを活かす事、出来ることをやる事で事態が解決に向かう。何もしないで解決はしない。あと協力。あれ、ひぐら・・・し?

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先走ってるキャラとして主人公の代わりに以前の敵を配置している。先走りキャラをフォローするという展開を使えるし、成長してる主人公との未来・過去・相似という対比構造がとれるしでいいことづくめ。
陣中見舞いとしておにぎり+味噌汁に牛乳が。給食じゃねーか。佐天さんがバットかまえたりと完全に殴り込み。学校の延長線上。その後入るEDも冒頭カットされて登校準備からと完璧。

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書いて思ったけどこれツイッターぽい文章の書き方だ。完全に影響されてるわ。