崖の上のポニョ

もうジブリは見ない方がいい。子どもが産まれたら一緒に見れるかもしれないけれど、もう本当に無理。絵本とか児童文学を20超えて普通に楽しめるわけがないということ。これが全てだと思う。
〜完〜

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しかし視聴者の年齢からくる物語や展開の感情の理不尽さはおいといて、冒頭の俯瞰で町並みを紹介する辺りのタッチは完璧だった。もう宮崎駿の雑草ノートじゃないか。宮崎駿のイメージノート・絵本をそのまま映像化できるのだから恐ろしい。
冒頭で人間の住む海の汚さとフジモトの住む海の美しさみたいなものを徹底的に描いていたけれど、海は怒って人を襲うのではなくてソウスケに会いたくて起こってしまった。以降特にその描写が無いので裏読みなんか意味がないってことかな。昔の海になったことを問題として捉えていたし。子供向けということでトトロ→ポニョという流れは間違いじゃないと思うのだけれど、トトロ死神説があるという話を聞いて、そんなくだらない裏読みしてんじゃねーよみたいな。でもフジモトの海(どっちかというとポニョの海の方が妥当か?)も生き物多すぎてビジュアル的なグロさを出していて、もののけ姫でいう人工物と自然物のバランス感覚の話なんだろうなとか。
ばあちゃんが一人意固地になってフジモトを信用しないというのがとても好みだったのだけれど、宮崎駿はその一歩先をいってて驚愕。オレオレ詐欺じゃないけれど、うさんくさくても人を信用しろみたいな。じゃないと孤独死するぜ!んなアホなと。
結構気になったのがモールス信号の内容をテロップで見せるのを宮崎駿はよしとしたこと。こういうのって昔の映像論的には無しだと思うのだけれど、そういう約束をブチ破る今風演出というかゼロ年代的でどうなんだろう。
まぁ一番気になったのは親を名前で呼ぶのがキツイ。そう、だからなんども言うけれどもうジブリは見ない方がいい、自分の古い感性だと無理。