2010冬アニメアニソンメモ

OP


今回やたらと空にカメラをふっていて宮本幸裕はやっぱり空かなと思ったけれど、ひだまりスケッチのEDはもともと空+記号化だからそんなことはなかったかも。
オープニングディレクターとして宮本幸裕は今までと比べてスケジュール的に相当恵まれていたと思うのだけれど、大沼心(漫画デフォルメ)+上坪亮樹(記号化・空)と既存のパーツを上手く再変換していて自分らしさというものを出さない映像に(気づいていないだけかもしれないけれど)。ひだまりスケッチがここまで広まった要員の一つであるイベントを意識した映像(舞台でみんなが飛び上がるところ)やポスターで用いた彩色(本編と異なる雰囲気の彩色、虹色とか)、声優が書いたうめ先生を配置するなどひだまりスケッチの全てを詰め込んだような映像を作るのが宮本幸裕なのかなとか。


ひだまりスケッチと放送時期が重なるのにここまで×365のOPと雰囲気を似せる必要があったのかかなり気になるけれど、大沼心全開で楽しい。今回もう病的と言ってもいいぐらい音楽と映像のリズムを併せてきて(分からない人は音楽に併せて適当に手拍子したらそのまんまあうからやってみるといい)確かに気持ちいいのだけれど、この次はどうするのだろうと思ってしまった。
夏のあらし!2期からミュージッククリップの要素が強くなってきて、それはやっぱりテロップ込みで映像を作るようになったからだろうと思う。ぱにぽにの頃から尾石達也がミュージッククリップっぽいと言われてきたのと同じ理由。
画像のチョイス、今回の映像で非常に特徴的な表現だけれど、このキャラだけ髪の毛の概形がわかるようになっていて特別扱いされてるのはお気に入りだからなのかなと妄想。


とあるシリーズ恒例の橘秀樹による異なる人物でのアクションつなぎのOPだけれど、今回はもうやりきったのではないかというぐらいそこかしこに溢れている。テンポの速さも相まって初見では何が起こっているかわからなくなることも。映像と音楽の疾走感、加速感が痺れる。最後にレールガンぶっぱなしを長く見せて後味よくするのもいい塩梅。


けいおん絵で今後の欝を想像させるこの映像を作った時点で話がどう転ぼうが勝負は決まったようなもの。こうやって作品は作るんだなと感心する。


仲が悪くて異なる方向を向く二人のヒロインが主人公に関係するときだけ向かい合う映像作りが良くできている。歌詞の「吸って、吸って、息が苦しい」のところは鼻が無いんだなとか。

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ED


まずイントロの空のカメラワークで泣きそうになる秘密。制服に着替えて集合、扉を開けて夕陽見て、私服で楽しく写真撮影というのがもうすごく良い。「決意」「決戦」「その後」と最後の戦いの全てが詰まっている。とくに無能力者の佐天さんが制服のスカーフをきゅっとするところがカッコいい。その後の鞄をかけて崩れた髪を直す動作といった自然さがたまらない。がんばれ佐天さん。


手書きテロップがほどけてねじれて別のテロップに変化するのを見てもうこれは深夜アニメではないだろうと思った。
山本先生の優しい歌なのに幼稚園児をかすれたフィルムで撮っているだけなので何時登場するのだろうと思ったら、最後という手堅い位置でしかもスライドして映すという的確な演出強度で完成度の高い映像に仕上がっている。絵コンテ・演出・作画の安食佳には是非今後ともこういう機会を与えて欲しい。


鈴木利正ディレクションの世界を塗り替える描写はいつも大好き。枠線がなかったり色を変えたりと新入生を隔絶するような背景やモチーフとという映像の異化効果と、陽だまり色に塗り替えた後の調和している映像という流れも素晴らしい。