おおかみかくし 第03話 〜アニメ化して失敗していること、成功していること〜

まずひぐらしと同じようなシナリオ・展開な時点で大失敗と断言できる。とりあえず病院が出てきたときは突っ込む気力もなくし、院長が謎の薬を〜の展開には頭を抱えた。
それは置いといて、狼信仰の村に転校してきた主人公が肉体的接触を村人から受けまくり、夜にはその村人が狼化して鎌をもったクラスメイトの少女に退治されるという流れだと思う。この肉体的接触が狼の肉食とかかって肉食系というキーワードと掛かっていそうなのだけれど、映像ではあまり伝わってこない。そして夜に鎌をもった少女に狩られる側に回る部分も作画が振るわず非常にしょぼく感じてしまう。
ただ今回アニメにしたことで原作が意図してかしらずかわからないがよく出来ていると感心したのが八朔を用いた色の演出だ。村人がおかしくなるシーンは夕方が多く、今回も主人公は転校初日からベタベタしてくるヒロインの兄と二人で車に乗っていて、信号が赤になると車が止まり襲われた。そこで八朔エキスの入った八朔型の黄色いキーホルダーが割れて兄が正気を取り戻し、信号が青になって襲うのをやめて車を走らせる。そのあと兄を映したカットには夕日が映り込むという流れだった。
もちろんこれは赤は危険、青は安全、黄色は一時停止・注意というような意味があるのだけれど、夕方おかしくなって八朔のエキスで正気をとりもどすという設定はアニメ化することで効果的になったと思う。