ゼロ年代を代表するアニメ10 Daisukのよ〜わからへん!選

皆さんタイトルどおり軽い気持ちで選んでみるのもいいんじゃないでしょうか?どうせ年末年始でブログも停滞気味なんだからいいんじゃない、なーんて。前回選んだ作品は一応世間体的に配慮したつもりでしたが思いっきり個人的な作品群を選んでもいいかなと。決して作品の優劣をつけるのではなく、ただここ10年を思い出して自分の心に残っている作品を紹介する。その方が案外見ていない作品を気になったりするものかなと思ったり。けっしてkarimikarimiさんの選んだ作品が自由すぎて選ぶのが楽しそうに見えたからでは決してありません。ありませんからー。

タイトル 放送開始 放送終了
フリクリ 2000年4月 2001年3月
アベノ橋魔法☆商店街 2002年4月 2002年6月
まほろまてぃっく〜もっと美しいもの〜 2002年9月 2003年1月
月詠 -MOON PHASE- 2004年10月 2005年3月
かみちゅ! 2005年6月 2005年9月
ARIA The ANIMATION 2005年10月 2005年12月
かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜 2006年1月 2006年3月
ひだまりスケッチ 2007年1月 2007年3月
マクロスF 2008年4月 2008年9月
ヱヴァンゲリヲン新劇場版 2007年9月 2009年6月

選んだ基準は端的に言えば自分に影響を与えた作品、それは記憶に残った作品ということで、記憶に残るほど楽しんだということです。

理不尽な大人たちに翻弄されながら成長する少年という物語でなく骨董無形なキャラクターたちがthe pillowsの音楽をバックに暴れまくる映像で楽しむことを知った作品。

セリフ的にもノリ的にもほぼ完璧な関西弁アニメ。サンテレビはこれを朝にやってて見るのに苦労した思い出が。

アベ商のラジオの宣伝から見た時の衝撃を忘れない。ナディア・エヴァフリクリ・アベ商と見てきた当時の自分がGAINAXに持っていた信頼は崩れたのだけれど、今様々なアニメを見るようになってからまほろを見るとものすごく面白い。当時はこの作品がGAINAXとシャフトの合同制作なのだからもう業といっても差し支えないレベル。

大学に入ってろくすっぽアニメなんて見ない生活をしていたのだけれど、たまたま見るなりなんて斬新な表現をするアニメだろうと感動した。漫画とゲーム漬けの毎日で、所詮アニメなんて似たような漫画を原作にテンプレ化した手法で枠内に原作を無理やり収めるツマラないものと考えていて、同じような視聴感覚にうんざりしていた。しかしこの作品をきっかけにネガティブな感情を捨ててポジティブに捉えようと思い直した。

本格的にスタッフでアニメを見るようになったのはこの作品のオーディオコメンタリーでスタッフを身近に感じたからだと思う。それまでは声優のラジオからアニメを試聴するのが自分のパターンだったのだけれど、この辺りから制作スタッフでアニメをチェックするようになった。

思えばアニメ見て初めて泣いたのが「その オレンジの日々を…」の挿入歌を効果的に使った演出だった。作品的にももちろん素晴らしいのだけれどそれよりもなによりもサントラの出来が素晴らしい。ショーロというワールドミュージックの出来も良いが音質が非常に良い点が重要。録音の質が非常に高く以降flying DOGレーベル(旧ビクターレーベル)のサントラは注目するようになった。

  • かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜

中古で安くなってから入手するのが常だったけれど、定価新品でアニメを購入するきっかけになったのがこの作品。あと作画や音響に特筆な点を見いだせないただの恋愛ものであっても購入に至れるようになったのが革命だと思う。その点について深く考えた結果これ以降多くの深夜アニメを楽しめるようになったという点でとても影響力のある作品。

とうとう新房昭之の手法がアニメの表現の一つの解答にまで至ったと思われるのが本作。とにかくイメージBGや対象物のアップ、4人同時に映せる引いた画面を多用したシンプルな映像が多く、特殊なアングルや動きといった難しいカットを極力廃している。その分カット数が異常に多く、カット変更で展開させていて、まるで懐中電灯の明滅や色の変化で感情を揺さぶれるという感覚刺激に特化しているのが本作。

ロボットを無機質としてアニメ作画パートとCGロボパートを明確に分けるのがサテライト、アニメパートにCGを自然に混ぜ込もうとしているのがサンジゲン。それは置いといてストーリがグダグダでも挿入歌を使えば盛り上がれるし満足できてしまうということを理解してしまったのは本作のおかげ。AIRで’泣き’について手法が確立していることを意識させられたのと同じでアニメを見るうえで常に意識しておきたい事柄。

これはまだ完結していないけれど、やはりヱヴァ破なんかは一度見るだけで今まで見てきたアニメの事から自分の生き方、社会の流れといった様々な事に思いを巡らせてしまうぐらい考え込んでしまう。そんな影響力がある作品はエヴァ以外に今の自分にはないと思う。

          • -

以上、気軽にと言いつつ帰ってから一日経ってしまいました。大半をガイナとシャフトで埋まっていいてとても自分らしい作品群になっています。単純にまとめるとガイナでアニメ視聴モチベーションを左右され、月詠新房昭之に出会い、様々なアニメを見つつ、おそらく平凡であろうかしましという作品にはまったことで、アニメを楽しめる幅が広がり、そこそこ深いところまで考えれるようになったのではないかと。その最たるものがゼロ年代最後の超話題作ヱヴァ破といったところでしょうか。なんだか年始なのに年末のような自分の振り返りに絶望しそうです。
今年の目標はもっと気軽に更新。より思考メモ的に思いついた事をドンドン書いていきたいです。柔軟な思考で。荒唐無稽で。