生徒会の一存 第07話 〜苺ましまろフォーマット〜

タグは生☆在にしてみたけれど自分の中では一存と略しています。(どうでもいい)
シチュエーション限定コメディーで、突き詰めると三谷幸喜HRのように意地でも外に出ないことを武器として話を作る。今回合宿ということで生徒会室を出て、寝台列車、ホテルの部屋と他の場所で話が進む。合宿するならば金が無いと言って生徒会室でも行えたはず。実際内容も旅行で何を持っていくか、怪談、コスプレと本編でも言っていたように生徒会室にいるのと何も変わらない。
佐藤卓哉監督は同監督作品で一つの部屋で話の進む苺ましまろでも何度か外出させている。しかし外に出た場合でもファミレスで喋る、旅行先のホテルの部屋でだらだらと過ごすといった場面が多い。つまり一つの部屋、中央に机と周りを囲むようにキャラクターを配置するという場面設定ないしレイアウトを用いれば、それは結局背景が変わるだけで共通したシチュエーション限定作品として維持できるということだろう。
苺ましまろではOVA含めた三回の最終回全てが外に出るエピソードであり、最後にみんなが綺麗な背景というか見慣れない景色を見ることで何か感じるものがあるというシーンを最後に入れるのだけれど、生徒会の一存の7話もほぼその形式に則っている。ただ苺ましまろでは、小さい女の子ばかりの一室から外に目を向けようという意味合いが込められていると思うのだけれど、生徒会の一存は最後に生徒会の部屋に戻り、「やっぱりいつもと一緒がいいよ」と言わせている。第7話というエピソードの位置も考えると一連の流れに込められた意味は逆転しており、それは曇天で海とビル群という都会っぽい景色を見て感じいる道産子というのにも起因するのかなとか。