まよいマイマイ

黒駒だけでなく赤駒が追加されていた・・・?映像のディティールアップが大量にされていて、引きのキャラ作画の修正にもかなり力が入っていて悪目立ちする部分がかなりなくなった。携帯の持つ手が実写から作画になったのはやっぱり評判が悪かったからなのかな。
エピソードのエンディングがTV版と同じテロップ、本編、ED曲が同時に流れるヴァージョンを採っていた。特典としてノンクレジット版のエンディングとなっていて、ひたぎクラブとはまるで異なっている。インタビューで監督が尺が足りずにやったけれど最終回っぽくて気に入っていると言っていたけれど、シャフトらしい行き当たりばったり感というか、よりよい方法を採用するという方針ではあるがエピソードのフォーマットとして統一してほしかった気もする。
1時間半の異様に長い尺のキャラコメンタリー、いったいどうなるかと思ったらこれが非常に面白い。本編では削られがちだった会話劇でのフリとオチの繋げ方の妙が十二分に発揮されていた。異常なペースで進むセリフの応酬とテンションを演じ切った加藤英美里は称賛に値する。
マーケティングの話にもなるけれどアニメに関わる人が作品を誉めているのが効果的だったのかもしれない。原作や原作者を誉めるのは当然として渡辺明夫をはじめとしたスタッフも頑張ってくれているとか、エピソード終了後の声優の座談会でも基本べた褒め。作品に対して真面目に取り組んでいて、力も入った良い作品ですよというようなアピールが買ってもいいという購買意欲や買わなきゃもったいないという飢餓感につながったのかなと。