2009秋アニメアニソンメモ1

今期は一話からOPがある作品が多くてチェックが楽だった。アバン→本編というのも流行りだったのかなと。
OP


椎名軽穂のカラーページも表紙も知らないのでわからないけれど、OPの配色やモチーフのセンスが谷川史子今日マチ子ぽくて、少女マンガをしっかり意識した完成度の高いOPで好感度が高い。


久々にやられたと思った。現代美術のような(超素人意見)幾何学模様の連鎖。変化のリズムといいとてもおしゃれで気持ちいい。
オープニングアニメーション:グラフィニカ 堀内隆 本山修 廣瀬清志 佐藤奈津子
グラフィニカは公式ページで撮影となっていたので誰の功績なのか・・・見〜抜ける人にーなりたいっ(GAから抜粋)


一期OPの上条とビリビリの邂逅シーンを科学側の日常verとして描いているところはツボをついた作りだと感心する。


曲の時間がアナログ表示で表示される所やキャラクターをモノクロ彩色にして特殊なスタッフクレジットで覆い隠すようにして排しているなど、まるでアニメOPというよりはミュージッククリップのような印象。それを尾石達也でなく大沼心がやることに面白さがある。
テロップが泡のように下から上へと移動することからもあらしが沈んでいくように見せて、実は海と空を反転させていて浮上していたというのはだまされた。幽霊で沈んでいくというイメージだったので、浮かぶんだ!と


前回がキャラを排したイメージBGの連鎖だったのに対して、今回はキャラによるイメージBGの連鎖と緒方理奈=水城奈々プロモーションビデオとして秀逸な美しい映像。友人がヴァルキリープロファイルを最近やってて、久々にキャラクター見たらやっぱり吉成鋼・曜はすごいと思った。

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ED


設定がよくわかってないので勘違いかもしれないけれど、色調を落としてノイズと画面ブレがかかった女の存在が希薄な設定で、男はそれに合わせようとして引き画面で色が落ちるわけだけど、女から見た視点では男はやっぱり色があって、手を握ろうとしても結局握れず一人に戻るといったように、色で距離感ノイズで存在の不安定さを表現していたように思う。泡沫の夢のような泡といった描写と切ない。


本編もキャラのデフォルメから頭身の高いリアル寄りの描写とギャップを売りにしているけれど、EDは線の少ない子供から線密度の高いマンガのようなタッチとより激しいものになっていて、津田雅美っぽいと思った。これもまた正統な少女漫画の表現で良くできていると思う。


EGO-WRAPPIN'のような昭和歌謡調のラップに痺れる。
冒頭から髪が手のうさぎが自分の胸をえんえん揉み続けるシュールギャグをドアップで。口づけで生気を吸い取るエロ担当キャラとファラオっぽいキャラと悪役三人のみという構成も割り切っていてい良い。肌の照りがうるし原智志らしいと思った。
ムーディーな歌に合わせた歩き方とケツと太ももの境界線でお腹一杯。


一見小さいキャラクターにしてかわいいはずなのに、ごきぶりのようにカサカサして、動きも急に速くなったり止まったりと気持ち悪いことこの上ないのがステキ。平泳ぎが妙にツボ。
美少女ゲームみたいな一枚の姿絵を小さいキャラが探検するかのようなところ、ロリキャラの体を垂直に上ろうとして、胸でスピードが落ちるとか何の嫌味なんだ。もっと大きい胸で普通するだろうとか!大きい胸のキャラの付近をガン無視で進む姿も面白かった。

  • とある超科学の電磁砲


長井龍雪らしいパステル調の背景。シャフトっぽいということで、記号化についてなるほどと。
追加するなら背景とキャラを溶け込ませないあたりがよりっぽくさせているのかなと。
白で抜いた風車のインパクト。ARIA2期のEDなんかは1期と明確に変えてきて驚いたのを覚えている。
記号化として最後の映像が携帯になる辺り若いセンスでニヤリとしてしまう。若者の記号化のいきつく先はそこかと。
ただELISAで今回のテイストってefを想起させて、いくら長井龍雪系譜として納得できる作風であってもイマイチ評価できない。


1クール目のエロ百合EDも大好きだけど、今回の小さいキャラの切り抜き絵がちょこちょこと動くかわいくて楽しいEDも大好き。歌も相変わらず楽しい。基本的に性的なのを感じさせないところがよかった。(感じる人もいるような出来だったけれど)