トゥルーマン・ショー

めざましてれびで知って、いつか見たいと思っていたけれど、1998年公開って相当前だな。もっと前から見とけと。

トゥルーマン・ショー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

トゥルーマン・ショー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

ツタヤ100円セール第一弾。
久々に絵作りの面白い実写映画を見た。まぶったっぽい楕円の黒フィルターのものと隠しカメラっぽい○いフィルタの使い分けがいまいち理解できなかったけれど、カメラの配置とか割り方とかが出来のいいアニメに近いものがある。
番組宣伝や噛み合わない会話などなど、番組であることの齟齬が直感できる作りといい、よく出来ている。最後の大げさな脱出劇は劇中の視聴者と自分との一体感に変な気分になった。終わりの唐突さの皮肉も効いていて、なかなか人を喰った映画だった。
過去の脱出劇で初めてカメラでは追えなくなって、強烈に作りものであることを示しているのがインパクト大。
幼馴染の親友のイベントをはじめ脚本レベルの出来がかなりいい。それは本編の中の脚本の作り方が偽善的で、もうメタフィクショナルばりばりな点が、演技、演出の相乗効果で頭にガツンガツン来る。
そういえばRODにこの回あった。アニメでの、町の人の演技によるウソ臭い芝居もよく表現できている。