涼宮ハルヒの憂鬱 エンドレスエイト2 〜ほぼ同じ内容なのに面白い〜

エンドレスエイト2話目に起こるイベントはほとんど1話目と同じだった。それでも面白いのは視点を入れ替えたり、細かな反応を変えたりしているからだろう。違和感として特殊な淡い光量、既知感にセピア処理を施していた。この違和感の空気は京アニにとってお手の物だろう。おとなしめのBGMが作る若干ホラー風味のテイストと相まってエンドレスエイト1話目(夏休みを高校生らしく楽しく満喫するリア充アニメ)とは全くの別物といってもいい。

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2話目ではハルヒを見るキョン視点が足されていて、なんだかこのループ中で惚れたような作りになっているのは原作通りだったか?終わったら読み返してみたい。1話目脚本はオリジナルだったろうから、単に差別化を図るための可能性もあるけれど。
長門の不満の溜まっていく描写や、ハルヒの想いなんかも見えるキョン視点の映像は大変素晴らしい。だからこそ古泉の「僕がやりましょうか」に対してキョンの反応という重要な表情は敢えて見せない。古泉の反応で十分伝わってくるのがいい。

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今回DVDの販売方式ってエピソードごとなんだろうか?笹の葉がもう発売決まっているらしいし。そうなるとflunkyと話していたDVD一巻単位のメディア販売(+構成)が現実に。TV放映はだいたい1話6話12話に話の山を持ってくる構成の縛りがありつつDVDで機械的に区切られていて、パッケージメディアとしてうまく機能していないと感じていたのでいい試みだと思う。宣伝に定評のある角川だからこそか。どんな方法でも売上が見込めるハルヒだからこそというのも大きいが。