ヘアスプレー

ヘアスプレー
wikipediaによるとジョン・ウォーターズ監督による1988年公開のアメリカのコメディ映画を原作とした2002年のミュージカル劇を2007年映画化したのが本作。
約二時間にもわたる今作品の最大の特徴が99%以上が音楽にのっとって進行するところ。音楽にのってない時間とセリフなんて全部合わせて五分ないんじゃないかというぐらい。
ミュージカル好きの自分でもこれは疲れた。内容も60年代のティーンに人気のR&Bダンス番組の中心が白人であるという事実と黒人差別が非常にシンプルに描かれていて中身があるともいえない。
しかし、エンターテイメントはやはり音楽ですよ。2時間ずっと一人でリズムをとり続ける自分。非常に楽しい。生きるって音楽。(一体いつの時代の人間だ)
内容も確かにド定番で何のひねりもない。音楽にのせれる会話なので頭の中に内容なんて入らないから正解。そして最後にさらっとカタルシスを得れるように作られてるのがいい。さらっとセリフを流してるからこそ得れるカタルシスもある。それだけで深いものに感じれる不思議。終わりよければ全てよし!
色彩豊かな映像作りは心象風景とは言い難い。どちらかというとポップで目立てばいいというかんじの彩色はしかし流してみるには最適なのかも。だからシカゴみたいな映像は期待しない方がいい。頭をからっぽに、ノリだけで楽しむんだ。リズムに乗れば人種も体系も関係ない。みんなこんなにも楽しそうに踊っているのだから。
一人で暗くして見てたから傍から見たら恐怖だろうな、二時間えんえん座ってリズムとってるんだから。感性が同じ恋人とみると楽しそう。友人同士だったらまともに見れる気がしない。というか二時間持たない。中身ないから。本物のミュージカル見たいけれどこの辺も怖いんだよ