乙女はお姉さまに恋してる

一話を見て合わないと判断して切ったアニメだったおとボク
友人にかしましと何が違うかわからないといわれて全話見ることが決定しました。あぁどう違うか言ってやろうじゃぁないか。
今日一日をかけて12話全部を見ます。一話見たらちょこっと感想を書いていきます。
心境の移り変わりの様子をお楽しみください。
以下ネタバレ

  • 第一話

一度見た話。相変わらず絵が微妙。恋愛ゲームの絵柄は正直自分にはまったく合わない。AIRも最後までつらかった。あと喋りの変な語尾も気持ち悪い。これもAIRはつらかった。
でもAIRでわかるようにそれらを我慢して本編を楽しむことは出来るのだから、それだけで否定するのは良くない。
ゲーム系で嫌いなのがゲーム中のイベントを演出に使用する事なのですが、やはりこのアニメもそう。特に最後の(@浅野真澄)の押し倒しシーンからバジャマの流れは最悪。そもそもなぜ女装して学校に行くかが不明すぎる。音楽も使い方も完全にゲーム仕様。気持ち悪い
堀江由衣さんの演技の幅が広くなったと感心(ネギまとか)。昔からラジオを聴いていた身としては嬉しい限り。逆にますみんはいつもどおりの役で違いがわからないのが・・・

  • 第二話

マリア様がみてるを見た人間としてはこのアニメが下品な百合アニメ?としか見えない。もしくはレズアニメ?(刺される、刺されるよ)。乳もみとかほんとウザイ。まぁ深夜アニメだし仕方ないか。
松来未祐のテンション上がった感じが好き。そして普通の女の子になってしまった堀江さん。残念だ。一話のほうが断然良かった。
しかしこの展開がどうころぶとかしましと並ばれるのか?理解不能。方向性としてはどちらかというと百合百合ではないのか?

  • 第三話

無事エルダーになった瑞穂。これまでが前フリなのかな?と
エルダーの伝統うんぬんかんぬんは結局@松来が言った選ばれたほうの勝ちということで終了。それをいっちゃあおしまいよ、と思ったが別にありがちなのでそれは別にいい。
流石に飽きてきたががむばります。

  • 第四話

まさか幽霊が出てくるとは。現実で終わると思いきやSFですか。
早ゼリの後藤邑子さんが出てきて話しにテンポが出た。寝起きの天丼オチ等、エルダー選出に解放されて話しを作ることがようやく出来るようになったといったところか。
貴子がお姉さまと呼んだり、幽霊にびびったりとこのアニメが始まって初めてキャラが立ったシーンが。いや遅すぎるだろ。よっぽどいっぱいいっぱいだったのか選挙。そんなに丁寧にやらなくとも良かった気がしますが・・・
あと汗やどんより線など漫画チックな表現をアニメとミスマッチの彩色で行っているのが自分にとっては一番面白かった。

  • 第五話

ベタな展開。一子を殺すとこの後話がつまらないし、生かすと話のテンポが悪い。結局生かしたがこれは自分としては残念。まぁこの後も後藤さんの早ゼリが聞けると思うと嬉しいけれど。
どう考えてもかしましとは違う。話の構成がまったく違う。どういう思考回路の元でこれが同列と列せられたのか理解不能だ。そいつは明日太がいらないと言っていたやつなので話半分に聞いていますがね・・・
そういえば露骨なエロ表現が減ってきているのが嬉しい。正直変なパンちらや意味ない脱ぎなどの二次元の無意味なエロ表現にまったく価値を感じないので。
しかしキャラクターに魅力がないアニメだ。まったく面白くない。今のところ貴子一子ぐらいかな

  • 第六話

かつてないぐらいきれいにまとめた話。最後の勝負から写真で水に慣れる努力をしました〜の流れは見ていてすがすがしいぐらいにきれい。
動きのシーンやゲームのイベントを止め絵で表現するのは原作がゲームということもあると思いますが、そうして抑えることで全体のクオリティを維持しているのでしょう
まりやがテンパッて嘘のトラウマ話をする姿が浅野さんとダブって面白かった。あとは消毒液のシーンに笑った自分がいるのは内緒
貴子は今回わざわざ語られる必要はないかなと思う。いままでで十分魅力は伝わっているから。そして陸上部の話は、広げ方があまり上手くなかったのでイマイチ必要性が・・・。ただ話しの作り方としては正しいことだと思うので否定はしない。あくまで主観的にみていらなかった。

  • 第七話

面白いw
突然性善説か〜
いや予想外でした。多分何の解決もなしでこの話は終わりでしょう。貴子の最後のもやもやがそのまま視聴者のもやもやした気持ちとリンクしていて非常に上手い。
この辺りを伏線として話を構成していけばこのアニメは良作と言えるがさてさてどうなることやら・・・
あと奏のキャラ膨らましは見事に失敗。結局生きているのは貴子一子ぐらいです。う〜ん弱いなぁ。若干紫苑は人が悪いということが見えてきているけれど、それも上手く表現できているかと言うとどうも・・・場当たり的なところがあるし
いやしかし瑞穂の詭弁にはわろた

  • 第八話

やっぱりキャラクターを語るにはそれまでの積み重ねが必要で、その点で由佳里も別にと言った感じ。加えて一子が早ゼリを無くしたために最早魅力的なのは貴子のみ。しかし貴子いいね貴子。
一人一人にスポットを当てるのはわかるが自分にはエピソード的にも合わない。あと瑞穂が一人一人の悩みを聞く際にお決まりの文句「食事しない」は最早ネタに近い。

  • 第九話

最終回に向かって一気に話が進んでいくかんじ。
キスシーンが何度もあって、ベッドシーンがあるというのは凄い脚本だ。
まりやが来栖とまりなわけね。全然違うけど。いや、似ているけれど、その演出に天と地ほどの差があることに気づけないやつがある意味かわいそう。
ぶっちゃけまりやに全く感情移入できていないのにこれをされてもねぇ?
逆に貴子は赤くなったり倒れたりつんつんしたりといい具合。そして最後に七話の伏線が生きる。よし、頑張れ貴子!!

  • 第十話

まりや中心に話を進めていくのが功を奏したか、最後の礼拝堂の台詞はよかった。が、やはりもっと第一話から小出しにして欲しかった。そういう意味では貴子は順調です。もっとツンツンして欲しいですけど(個人的趣味)
しかし主人公のパーソナリティーのなさは驚きです。まぁ恋愛ゲームの主人公なんてこんなもんでしょうけれど。はずむはどちらも選べない駄目駄目な主人公でしたがそういう人間として見れますが、瑞穂は話しにあわせて動くタダの操り人形にしか思えません。そこがもうこのアニメの駄目さの象徴。どうにかこの辺りが修正されないことには・・・

  • 第十一話

結局瑞穂はご都合主義か。原作ファンには正しい処置だと思います。そしてもちろん原作を知らない人にも楽しめるアニメだと思います。そのかわりかしましには到底及ばないのです。さて最終話どうなることやら・・・

  • 第十二話

すばらしい。最終回ここまでしこりの残さないアニメもめずらしい。話はまだまだ続く、恋も続くという点でホスト部と一見すると似ているのだけれど、主人公達を3年生に持ってきて卒業させることで、とてもきれいに終わっている。
まりやと貴子の仲直りシーンもよかった。二人が似ていると言うまりやの台詞が少々浮いたが、まぁそういうことにしておきましょう。それにインサートされる瑞穂のダンスシーンの演出秀逸。紫苑や一子も欲しかった。
かしましににているという台詞はある意味正しい。主役二人の女性の心情を中心とした話の組み立て。主人公の中性具合。女性二人が互いに仲違いをし、そして認め合う。
けれどやはりこの話は瑞穂に悩みがないし、両者ともただ心の中でうじうじしただけ。心情に重みが全くありませんでした。軽い話にしか受け取れなかったのです。それは脚本が原因の一部でもありますが、結局演出がイマイチだったのではと思います。悩んでいるときには同じ音楽を使ったりして印象付けないと非常にあっさりしてしまうものです。最終回はその演出が非常に良かったため、二人の仲直りや貴子のダンスシーンがとても響くものとなりました。
ただ台詞がイマイチ好きになれないです。かしましは遠まわしで、しかし短い、それでいて意味がわかる台詞が何度も見返したくなる演出として生きていたわけなのですが、おとボクは長々と言葉で説明してしまいます。貴子ダンスのときのあれは「あなたはエルダーとして最後まで責任をはたしてください」ぐらいで十分だったと思います。
原作ファンとしてもそうでなくとも納得のいくアニメだったのではと思います。間違いなく良作でしょう。ちなみに絵も慣れました。ただやはりかしましとは同列ではないだろうというのが自分の気持ちでありますし、個々で見ると駄目な話のほうが多かったと思います。けれど、通してみるときれいに、非常にきれいに終えることの出来たアニメだと思いますし、終わりよければ全て由と言う点でも完成度の高いアニメだと思います。かしましと違ってね。