その 素顔の星たちは・・・

今日はお客様を乗せるお仕事な日。もちろん指導員のアリシアさんも同乗してくれています。
ガイドをしているとお客さんが門の奥のきれいな花壇を指し、これは特別な場所ですか?と。民家の花壇でこの家は季節ごとにいろいろな顔を見せる。今まで気づかなかった灯里をフォローするアリシアさん。
お客様に喜んでもらえるよう素敵ポイントを探す灯里に協力してくれる藍華とアリス。加速する二人はより自分にとっての素敵な場所を挙げていく。最終的にはそばの香りがするパン屋を藍華は紹介する。どこが素敵か不服のアリス。日も傾き、夜も探すかどうか話していたがアリシアさんがこのあたり一体は停電するという。
電気が無いと眠れないという灯里のために、ろうそくをもって泊まるアリシアさん。お風呂にまでびっしりと続くろうそくの灯りで真っ暗の部屋が素敵な別世界のようになった。そばのパンがあるというとアリシアさんはミルクにほうじ茶を入れる。真夜中の別世界のお茶会にはぴったりでしょ。飲んでみるとそれは素敵なお茶の味だった。
何も知らない自分の未熟さを話す灯里。するとアリシアさんが昔の自分を語りはじめた。クチナシの花を見たいお客様を案内したが、前日の雨で全て散り、がっかりさせてしまった。その夜グランマは、自分の心に小さなろうそくをいつまでも灯しなさい。その炎で照らせば素敵が見えてくる・・・。もう一度その場所に行くと、落ちた花びらが濡れて甘い香りがいっぱいに広がっていたという。
もう寝ましょうか。全てのろうそくを消して2階へとあがると、天窓から星達の灯りが射してきてとても明るかった。二人は星の明るさに驚く。いつもの部屋なのに、なんだか摩訶不思議という灯里。「時間帯によって違った顔を見せる。何よりそのときの人の気持ち一つで見えている世界が全く変わってしまう。知らなかった素敵が見えてくる。私だって知らないことがある。でもそれは嬉しいこと。だって素敵と出会えるってことだから。」灯里は知らないことが素敵だと知ったのだった。

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灯里はマンホーム出身の所為か、観光案内の職業のわりに意外と街のスポットを知らないらしいです。なんせ藍華やアリスの素敵スポットを全く知らなかったらしいので。街の散歩が趣味というアリスのほうが素敵具合は高かったと思います。まぁ、絶望の家、針の盗まれた時計台、途中までの階段、閉まらずの扉など、ちょっと不思議なものが素敵みたいですけど。猫耳の形の岩、眉毛の太い犬、男前のマリア像など、逆に藍華の素敵は世間とかなりずれている気が…というか風で鳴く木や虹のかかる噴水の二つでネタ切れだったのではと思います。
今回はテーマがとてもはっきりしていて、そしてそれがわかりやすく表現できていたのではと思います。自分の気持ち一つで見え方が異なる。心にろうそくの小さな灯りを宿そう。そう思える話でした。へぇ、とか、おぉとか。今まで気づかなかったのですが、こういった気持ちは確かに嬉しいものなのかもしれないですね。

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今回は絵で魅せる手法ではなく、話の流れや声優さんの演技で魅せたという気がします。見ているだけですべてわかるっていいですね。ARIAはあれこれ考えながら見るよりは、なんとなくさらりと見れるといいなって思います。その場合、やはり30分間がまとまった話というのは大前提だと思います。今回はその部分がうまかったため安心しました。

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今回使用されたdueの曲

  • 遠い小舟:冒頭。お客様を乗せての本番の観光案内
  • 夏の妖精:藍華とアリスの素敵ポイント合戦。
  • アリアの憂鬱:藍華のそばの香りがするパン屋。面白素敵(灯里)
  • 花冷え:アリシアさんが怖がる灯りを心配して泊まりに来てくれた。そして、ろうそくを灯し別世界になる。

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