全話

RDG レッドデータガール

過保護という不気味さ。徹頭徹尾、負荷しかないアニメだった。最終回の提供クレジット絵だけかなぁー癒やし。

翠星のガルガンティア

原案に村田和也・虚淵玄と私の苦手な二人と、ほんと無謀な航海で、今日も世界は美しい。

はたらく魔王さま

魔王が現代世界に飛ばされてバイト生活で苦労する話かと思ったら単なるイケメンという。共感しやすいテーマなのに、一番共感できないってのが怖い。

よんでますよ、アザゼルさん。Z

声優のいきいきした演技を楽しむアニメなのに作画も素晴らしいという演出に全く頼らない力技の正しいアニメ。 と、無印の感想をそのまま切って貼ったしてみたが、そのままそのとおりの2期と言った感じ。より強い刺激を求めるように、内容がより下衆くなって…

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

世界を呪い、自分を諦めてしまった腐った目をした男子高校生。彼から紡がれる言葉の一つ一つが自然の摂理のように響くも、この論理は間違っていると言わんばかりの平坦で動きのない心躍らない画面作りだった。 そんな彼から言葉を促し、拾い、耳を傾ける存在…

断裁分離のクライムエッジ

全身を覆う髪によって世界から隔絶された姫を助けだしたのは、髪を切るのが大好きな変態だった。 髪や鋏の隙間から覗く限定された視界、刃と刃の間にできる空間、煌めく鋏に艶やかな髪が注ぐように散る。そんなやりとりがねちっこく繰り返される。お似合いな…

変態王子と笑わない猫。

幸福な王子をベースにした作品。特にタイトルにもなっている変態王子という少年の称号すら、周囲の女性の変態性を隠すための見せかけというのには衝撃を受けた。 久々に物語の行く末に興味を持ってしまったので、原作に手を出したが、このEDを踏襲したように…

波打際のむろみさん

野中藍、田村ゆかり、野中藍、中原麻衣、野中藍と青春時代を彼女たちのラジオで過ごした私にはド直球。そんな彼女たちが地元の言葉で喋ってチヤホヤしてくれるという距離感が最高だった、またぜひお会いしたい。

咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A

通常枠が終わってほぼ一年越しの完結を迎えた咲阿知賀。モノローグが立ち代わり入れ替わり、カットの早い試合展開。そこでは阿知賀の麻雀ではなく、全国大会準決勝が描かれた。 まるで大番狂わせのように扱われる阿知賀一位だが、仲間との繋がりに縛られるで…

フォトカノ

深夜アニメを観ているからといって、美少女を観たいわけではない。そんな視聴者の想いに応えてくれた作品。 写真部に入部した主人公は、女の子たちを撮れば、風景も撮る。咲いている花に等しく料理を並べていく。対象にこだわらず、漠然とした欲望を形にして…

ちはやふる2

「私は後悔の歌なんて詠わない」 EDにかぶせながらパンアップに降り注ぐかるた。単純だからこそ直接感情に訴えかける、ちはやふるを体現する演出は、必ず欲しい所に降りてくる。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない。

妹という設定は殻である。高坂桐乃という“あたし”という存在が、周囲の環境によって呼び名を変え、扱い方が決定される。そんな彼女が選んだのが、オタクであり、アスリートであるというのもまた面白かった。 2期では3次元のような空間から2次元平面へと画面…

あいうら

仲良し三人組の途切れ途切れの居心地の良い会話。それはまるで自然に紡がれるように聴こえるが、いやそうなんだけどね。言いたいことを言ってるだけ。 相手に合わせない、気にしない。だから自然と3分×12話の中に同じようなシーン、既視感のあるやりとりが増…

ゆゆ式

仲良し三人組の途切れることがない楽しい会話。それはまるで自然に紡がれるように聴こえるが、決してそうではない。話題が続くように、楽しく過ごせるよう最大限努力する。 相手をしっかりと見つめ、相手や状況に合わせて選択する。逆に相手を信頼して、意表…

リトルバスターズ!

特に意味のないバカ騒ぎから脈絡なく畳み掛ける不幸描写に腹を抱えて笑い、その後の切実な訴えかける映像には涙しつつ自己嫌悪に陥る。そんな不思議というかエンタメというか、感情揺さぶられる作品だった。

ロボティクス・ノーツ

ロボット製作というデスマーチのような作品は、様々な仕様変更の末に完結する。 何を切り捨て、何を取り替え、そのうえで何にこだわり続けるのか。 ちっともかっこ良くない、鉄の棺桶のようなロボット描写が良かった。ただの部品だからこその【何を】

マギ

キャラクターが超絶魅力的だったので、世界が平和でありますように。

ビビッドレッドオペレーション

最後までシステマティックに組まれたエピソードは、示現≒次元エンジンという設定通りにパロディで構成するという律儀さからも観てわかるが、まさか友情システム最高と高らかに叫んで、制作協力トリガーのひまわり回が一番面白いように作ってくるとは思わなか…

琴浦さん

エロい回は全部好き。心を読む設定はいかにエロに走れるかだなーと。

まおゆう魔王勇者

一話で完璧な地図を描き過ぎたのでは。

新世界より

良い回と悪い回の差が如実で、ようやく辿り着いた先が最終話の掛け軸というのは、まぁ地獄なのだろう。

AMUNESIA

脈絡なく殺されては別の彼氏と付き合う世界へと移動していく。そのストレスに狂いそうな物語も、チュートリアルのような進行や【主人公】と明記することで、なんとか逃げ延びた。 当初その設定に戸惑い続けた彼女が、最終回には転生上等といった裏人格を獲得…

みなみけただいま

毎回監督が変わって肌感覚が異なるみなみけ。今回は身体のラインやおバカなやりとりが楽しかった。

絶園のテンペスト

この作品における魔法とは、何でもできる万能の力ではない。物体強化、高速移動、強力な力を秘めたマシンガン、タイムパラドックスのない時間移動と、非常に地味な小道具でしかない。そんなものを片手に世界の命運に対して、自分たちの主張こそが正しいと論…

ささみさん@がんばらない

登場人物は皆、世界を騒がすほどの力を持っている。その力を律する禁欲的な静と、敢えて暴走させる快楽的な動といったパート分けが流石の新房シャフト。 神話クラスのエピソードが記号に落とし込まれて分解される。そんな中形成されるのはキャラクターの関係…

僕は友達が少ないNEXT

暴力・罵詈雑言・繋げない会話といったディスコミュニケーションを優しく包み込む部室が、ちょっとしたコント空間を形成していて楽しい。 友達がいないという傷を抱えた彼らは、心地良い空間を壊すまいと鈍く振舞い、踏み込まず、引いた場所から口を出す。己…

ヤマノススメ

各話ほぼ一人原画のためか、連続視聴するとアニメーターの違いが出て楽しい。 写真背景の遠景と、キャラや小物といった作画による近景の描写がとても精密に描かれる。 そうしてレイヤーが浮きぼりな所にすっと馴染むモノローグ。お一人様あるあるの心くすぐ…

AKB0048

分割前期ではアイドルの訓練が中心だったが、後期は芸能界の裏側や製作側の事情といった方面にシフト。業界を物語や設定に組み込んだ刺激的な描写も、自然と河森正治総監督のアイドル観に寄り、アカシックレコード化・粒子化の光り輝く光景に収束する。 幼い…

ガールズ&パンツァー

女の子達が無骨な戦車を乗り回すだけでも十分気持ち良いのに、質・量共に勝負にならないような強豪を奇抜な戦術で負かしていく姿が痛快。 彼女たちはそれぞれの思惑を乗せて、狂ったように踊り、高らかに歌いながら、一つの目的に向かって突き進む。

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる

亀井幹太監督の経歴から考える全力の嘘と迎えた修羅場 当初見づらいと揶揄された、今まで例を見ない白い画面が目を引いた。恋愛不信になった元中二病の男子は、ニセモノの彼女ができることで突然モテまくる。 そんな幻想空間の連続、別次元のファンタジーの…